トビイ ルツのTraveling Mind

バレエ『アンナ・カレーニナ』

気づけばウィーンのオペラシーズンも、残すところあと3ヶ月足らず。なるべく興味のある舞台に足を運ぼうと、先月はオペラ『Madam Butterfly 蝶々婦人』の『L'Elisir d'Amore愛の妙薬』を鑑賞。そして今週のイースターマンデーに、舞台好きの友人に「絶対に観るべき」と薦められたバレエ『Anna Kareninaアンナ・カレーニナ』を観てきました。

原作はロシアの文豪、トルストイの名作...とまでしか不勉強な私は知らなかったので、鑑賞前に急いであらすじを熟読。多くの登場人物と複雑な人間関係をどうバレエで表現するんだろう、と構えていたら、同行の友人が「メインキャストは3人だけだから別に難しくないわよ」と言われほっ。実際、幕が上がると舞踏会の群舞から始まる華麗な舞台にたちまちひきこまれてしまいました。若い将校ヴィロンスキーとの不倫関係にある人妻アンナとその夫カレーニン。3人それぞれが、愛に関して苦悩し葛藤する様子が、エイフマンの振り付けによる細やかなマイムのひとつひとつ、アクロバティクな跳躍、表情豊かなポージングから饒舌に伝わってきます。かなり難易度の高い振り付けを美しく流麗にこなすダンサーたちの身体能力の高さと、おそるべき超絶なテクニックにただただ感動しました。ともかく美しい。人間とはなんと豊かな情動に溢れた生き物なのでしょう。
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アンナ役はダグマ・クローンベルガー、カレーニン役はエノ・ペシ。実生活でもご夫婦だそうですが、すべてに渡って見事でした。カレーニンの威厳を保ちながらも内心の葛藤を感じさせるキレのあるポージング、ダグマの愛と悲しみにあえぐ妖艶なマイムやリフト。忘れられないシーンがいっぱいです。
2階の立ち見席(しかも3ユーロ!)の遠目に鑑賞して、この感動。何回でも観たい!と思ったら、なんとこの日が最終公演(泣)。でも、観ることができて幸せでした。

余談:『アンナ・カレーニナ』がキーラ・ナイトレイ(アンナ役)とジュード・ロウ(カレーニン役
)で近々映画化されるそうで、こちらも楽しみ。



by rutsu_tobii | 2012-04-12 22:40 | エンタテイメント | Trackback | Comments(0)
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トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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