ウクライナの立て笛
シュテファン大聖堂のクリスマス市で写真と撮っていると、カタコトの日本語でウクライナ人の大学生に話かけられました。なんでも、学費を稼ぐために土産物を売っているいい、手にした小さな箱の中には、ウクライナの伝統的な木工製品がいろいろと入っていました。
セールスかあ、と半信半疑に根掘り葉掘りいろいろと話を聞くと、キエフの大学でフランス語を専攻している学生さんで、日本語は日本語を専攻している友人からちょっと教わったとのこと。他にもドイツ語、イタリア語、英語、トルコ語が話せるので、将来は語学力を生かした職につきたいのだとか。
6か国語も話せてもちろん素晴らしいのですが、思い出したのは、しばらく前にたまたまトラム乗り場で乗り合わせて、話をしたスロバキア人の若い女性のこと。彼女はなんと11か国語も堪能で、その中にはジプシー語まであったのです。けれども英語だけは話せないそうでした。(ちなみに、お仕事はウィーンの裕福なご家庭の子女のプライベートの家庭教師をしているそうでした。)
彼女に、多言語が理解できるようになった理由を聞くと「遺伝じゃないかなあ、祖父は8か国語も話せたし」と言っていましたが、私はやはり環境と性格が大きいのでは、と思います。彼女は手話もできるそうでしたが、ちょっとお話した限りでは、私のような見知らぬアジア人とも臆せずに会話できる、好奇心旺盛でオープンな性格の方に見えました。
ともあれ、ヨーロッパに住んでいれば、仕事に限らず有利に生きて行くために、たくさん言葉を勉強する必要があるのよね...と、学生さんのためにもお買い物させていただきました。
手描きでお花の模様が描いてある木製のタテ笛。「本当に鳴るの?」と聞いたら、学生さんは、バックパックの中から自分用の同じ笛を取り出して、鳴らしてくれました。なんでもクラリネットの演奏もできるそうで、多彩なのねーと私は関心しきり。
最後に「パカパカー」というウクライナ(ロシア)語の「さようなら」という挨拶を教わり、お別れしたのでした。
by rutsu_tobii
| 2016-11-20 23:59
| 生活文化
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