トビイ ルツのTraveling Mind

『どうぶつがっこう とくべつじゅぎょう』とは(3)

「しまうまシリーズ」では、どの作品も「ちがうこと」が大きなキーワードのひとつになっていました。

『どうぶつびょういん』では、他の子どもたちとちがうために、仲間はずれで悩んでいる男の子が登場しました。

『しまうまのしごとさがし』では、しまうまの子どもが、みんなとちがった自分の「シマシマ=個性」の大事さに気づきます。

『しまうまのたんじょうび』では、さらに多くのどうぶつの子どもたちが、それぞれのちがいから困難にぶつかりますが、ある出来事をきっかけに、ちがいは問題ではなくむしろ大切なことなんだと気づく、多様性のお話でした。

『どうぶつがっこう』では、しまうまの子どもと人間の子どもが、互いのちがいの中からおなじところを見いだして仲良くするという、「こころの視点の持ち方」を、どうぶつの先生から学びました。

そして『どうぶつがっこう とくべつじゅぎょう』では?
今回は、人間の子どもたちは、どうぶつの子どもたちと「ことば」の勉強を通じ、ちがいはあってもこころはおなじと気づき、気もちが通じあえることを学びます。主人公のしまうまの子どもも、自分とまったく反対でちがうと思っていたともだちと交流しながら、自分の問題と向き合う中で成長します。

「ちがい」というのは、常に他との関係の中でうまれます。そのちがいが大きいと、困難なことが生じることもしばしばです。

考え方のちがい、性格のちがい、男女のちがい、民族や国のちがい...。

白か黒か、賛成か反対か。

「ちがい」を理由に両者を真っ二つに分断し、対立する現象は、身近な場所からニュースで見る世界の遠いところまで、スケールもさまざまにたくさん起きています。

分かれたままでいいのかな? 本当に自分が正しくて、相手が間違っているのかな? 

問題を解決するには、二つのちがう者が話し合い、交流していくことで可能なんじゃないかな?
そうすることで、お互いに成長できるんじゃないかな?

「ちがう」こととおなじくらい「おなじ」ことに注目する。

しまうまくんとくろしまうまくんは、誰もがそのことに気づき、大切にしなくてはならない関係の象徴なのです。





by rutsu_tobii | 2017-03-27 21:00 | 著作本 | Trackback | Comments(0)
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トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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