トビイ ルツのTraveling Mind

ノーブルな1日

松濤の観世能楽堂にて、お能の舞台を拝見しました。演目は『道成寺』。今回はきちんとあらすじを予習していったことと、お能の舞台としては、かなりスペクタクルな仕掛けとや演出があったおかげで、最後まで楽しく拝見することができました。
あらすじは、女人禁制の道成寺に女が入り込み、鐘の中に姿を消してしまいます。実はその昔、ある山伏を慕っていた娘が、道成寺の鐘の中に隠れてしまった山伏を追って、蛇に姿を変えて寺に入りこみ、鐘に巻き付いたところ、鐘が溶けて山伏が死んでしまったという過去が。その娘の怨念が再び鐘に入りこんだのを、僧侶が祈祷で退治するーといったもの。

まず、舞台の最初に、男性4人がかりでお寺にあるような大きな鐘が運ばれてきたのにびっくり。さらに天井に綱をひっかけて、鐘を吊すのです。舞台のハイライトでは、その釣鐘を娘役がすっぽり入るように、天井から落とすのですが、「ドスン!」と床が抜けそうなすごい衝撃で、その迫力に目が覚めました。何千キロとありそうな釣鐘ですので、万一の事故に供え、この鐘を落とす役目は、娘役を演じている舞い手の親族がやることになっているとか。再び、鐘が上がった時には、娘は蛇の般若と姿を変えているのですが、ここらへんは歌舞伎みたいです。
本来は、このお能を、取材のために 外国人セレブの方をお連れしてみるはずでした。が、話が流れてしまったため、私とスタッフだけで観ることになったのですが、海外の方や初心者の方が観ても、十分楽しめる演目だったと思います。ほとんどの観客は、お能を観慣れた品のよい年配客が多かったよーでございますが。

当の外国人セレブ、ギリシャの王女のオルガ・ ドゥ・グレースさんにはインタビュー取材のみ行いました。映像アーティストでもあり、現在、森美術館で行っているスペインのブランド『ロエベ』の160周年記念展覧会でも作品を発表しています。
超プリティな王女さまは、見た目はベラスケス絵画ばりの美女ですが、かなりの行動派。建築を学んだ後、蝶の研究に興味を持ち、ジャングルで自ら網を振り回して蝶を採集するとか。一方、撮影やムービーで短編映画を撮るなど、美術のセンスもお持ち。加えて、ユーモアのセンスもたっぷりで、「地位、才能、美貌、ユーモア...こんなに全部揃うのはありえない〜というーくらい、「セレブ界のロイヤルストレートフラッシュや!」(彦麻呂風)な方でした。
滞在中も、あちこち飛び回っていたみたいで、『ローマの休日』みたい★お能もぜひとも、お連れしたかったものです。

ロエベの160周年記念展覧会「Take me with you」は、9/19まで、森美術館で行われています。


まさにギリシャ神話の女神の微笑み(*^^*)

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by rutsu_tobii | 2006-09-16 23:55 | 文章の仕事 | Trackback | Comments(0)
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トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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