トビイ ルツのTraveling Mind

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アントワープのシュガーロード

7月初旬、私の心の故郷であるベルギーのアントワープをひさしぶりに訪れてきました。街はずいぶんお店が増えた印象です。特にチョコレート屋さん。Korte Gusthuisstraat付近は、シュガーロードと化していました。昔から店を構えていたゴディバやノイハウス、レオニダスに加え、ピエール・マルコリーニは2軒もあるし、銀座にオープンしたBbyBもオープン。日本未上陸の人気店「MARY」まであるではありませんか。

目を丸くしながら歩いていると、老舗のボンボニエール「Burie」の店の軒先に「店舗売り出し中」のステッカーが張ってあるのに気がつきました。店主の女性に尋ねると、7月25日で閉店とのこと。後5年で創業100周年だったのに。素朴なお菓子とディスプレイが可愛らしくて、何度か取材させてもらったこともあるのですが本当に残念です。
慌てて数軒隣りにある同名の老舗のショコラテリー「Burie」に行ってみましたが、こちらは昔と変わらずディスプレイに職人芸を駆使したチョコレートのオブジェを誇らしげに飾り、通常営業中。ほっとしました。とはいえ、国内外の有名ブランドが次々進出して、昔からある地元のお店は大変だろうな、と思いました。

アントワープに限ったことではありませんが、資金力のある国際的なブランドの店ばかりが増えて、ローカルの個性的な小さな店がどんどん減る傾向を、苦々しく思います。自由市場の競争原理とはいえ、必ずしも街の観光や活性化に繋がるとも限りません。とはいえ、老舗は時代にあわせて変わっていく工夫が必要でしょう。ベルギーは小さな国なので、どの街も海外からの観光客の集客がとても大事。インバウンド客の集客で観光に力を入れている、日本の地方の街もきっと似た状況だと思います。

ボンボニエールの空き店舗の後に、何ができるのかが気になります...。



by rutsu_tobii | 2015-07-15 23:59 | | Trackback | Comments(0)

BbyBのチョコレート

「しまうまシリーズ」の新刊のために、部屋に籠ってひたすら絵を描く毎日。今回は登場する人物も動物もシリーズ最多なのでなかなか大変です。
一昨年も、今の時期に籠って『しまうまのたんじょうび』を制作していたことを思い出します。冬の時期は寒くて外出する気がしないので、ひきこもって作業するのはまったく苦にならないのですが、今年は気つけ薬がわりのチョコレートが足りません 。ウィーンでカカオ75% & 85%のチョコを買いだめしておくんだったとちょっと後悔。

気つけ薬といえば、仕事仲間からもらった、ベルギーのBbyB babelutte by bartholomeusのチョコレート。世界遺産とチョコレートが名物の町、ブルージュの人気店なのですが、コンパクトでストイックなボックスが薬箱みたい。シンプルなスティック型のチョコは、割るといろんなフレーバーが入っているモダンなプラリネなのです。白のホワイトチョコはヴァニラとベルガモットのフレーバーで、ちょっと酸味があるエキゾチックかつ爽やかな味。食べると元気になります。さすが星付きレストランがプロデュースする極上ショコラ。
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箱には、映画『フォレストガンプ』の有名な一説が書かれていました。

Life is like a box of chocolates. You never know what you're gonna get.
人生はチョコレートの箱のようなもの。中に何が入っているか、開けてみるまでわからない。

そうそう、タブレットと違って、プラリネって中に何が入ってるか、食べてみるまでわからない楽しみと驚きがある特別なチョコレートなんですよねー。しみじみ味わいながら、もうひとがんばりします。



by rutsu_tobii | 2014-02-13 22:00 | | Trackback | Comments(2)

ベルギーでチョコレートの祭典

パリ、そして現在、東京の伊勢丹で開催されているチョコレートの祭典『サロン・デュ・ショコラ』が、なんとベルギーのブリュッセルでも開催されることに!

ニュースマガジンPUNTAの記事より

ベルギー在住の友人ジャーナリスト栗田路子さんの記事のよると、パリの祭典でもおなじみのファッションショーの前夜祭にはじまり、一流ショコラティエのデモンストレーションやワークショップも予定されているとか。期間は2月7日〜2月9日。

開かれるべくして行われるチョコレートの本場での祭典。真冬のベルギーはムール貝やワーテルゾーイ、暖かい部屋で飲むベルギービールも最高な時期ですが、またひとつ楽しみが増えたようです。ふああー、行きたいなあ。

サロン・デュ・ショコラHP



by rutsu_tobii | 2014-01-26 10:00 | | Trackback | Comments(0)

伝統のジンジャー・クッキー

チェスキー・クルムロフの街を歩いていると、店先に木掘りの彫刻のようなものを飾っている可愛らしいお店が目に止まりました。彫刻に見えたのは、チェコの名物のジンジャー・クッキー。1335年に遡る長い伝統のあるお菓子だそうで、材料は小麦粉と蜂蜜、ハーブなどのスパイス類。職人さんによってそのレシピが異なるそうです。

熊、王子や王女、聖人など、いろんな模様が型押しされているのですが、それぞれに当時の社会や宗教などを反映して意味があるのだとか。きちんと気持ちが込められたものなので、贈り物や家の飾りにも使われていて、今もその習慣は変わらず。キツネ色にしっかり焼かれたクッキーは、1cm近い厚さで相当固そう。なんと賞味期限は1年だそうです。ちょっとした保存食ですね。(笑)ベルギー南部のワロン地方の小さな街、ディナンに古くから伝わるクッキー『クック・ド・ディナン』に非常に似ています。

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模様はどれも可愛らしくて選ぶのに迷いましたが、ロマンチックなハートのモチーフを選びました。いわずもがな、意味は愛情ですね。昔から男女間で贈り合ったり、婚約や結婚の贈答品にされたそうです。パッケージの箱のセンスも素敵。しばらく飾って楽しんでから食べようと思います。



by rutsu_tobii | 2013-06-18 23:31 | | Trackback | Comments(0)

アントワープのファッションショー2013

6月はヨーロッパの学校の卒業シーズン。ウィーンでも芸術アカデミーの卒業展覧会が行われています。残念なことに今年もうっかりファッション科の卒業展のファッションショーを見逃してしまいました。ベルンハルト・ウィルヘルムのショーもフューチャーされてたのに惜しかった。

卒業展のファッションショーといえば、ベルギーのアントワープ芸術アカデミーのショー。卒業生に多くの有名デザイナーを輩出していることもあって、毎年ファッション業界から大注目のショーですが、今年は今週末6/14,6/15に行われます。今年は芸術アカデミーは創立350周年、ファッション科は50周年を迎えるイベントイヤー。ショーの方も何かスペシャルな演出があるかな?インターネットのLIVEストリーミングで観ることができますよ!

Antwerp fashion show



by rutsu_tobii | 2013-06-10 20:15 | 海外の旅 | Trackback | Comments(0)

DVS in アントワープ

数々の有名モードデザイナーを輩出しているベルギーのアントワープ。一時期ほどの勢いはないかもしれませんが、またいろいろとニュースが聞かれるようになってきました。最近では、アカデミー出身のクリスチャン・ワイナンツがインターナショナル・ウールマーク賞を受賞したり、在学中の学生がH&Mデザインアワードを受賞したりと、あいかわらずいろんな世代のデザイナーたちが活躍している模様。先日届いたプレスリリースによると、「アントワープの6人」の一人である、Dirk Van Saene ディルク・ヴァン・サーンが新しくアントワープにマルチブランドショップ『DVS』をオープンさせたそうです。
自身のコレクションの他、6人の1人のウォルター・ヴァン・ベイレンドンク、ベルギーの若手デザイナーや、昨年、再び自身のコレクション発表を復活させたヴェロニク・ブランキーノなど、主にベルギーのデザイナーやメゾンの商品を紹介しているようですね。

木を多用した洗練された温かみを感じさせる店内。場所はアントワープファッション同様、常に人々に贔屓にされてきたファッションシューズ店『Coccodrillo ココドゥリロ』のレディス店と同じビルの2階です。

ディルクは昨年クローズしてしまったパートナーのウォルターのセレクトショップ『Walter』にも関わっていましたが、今度は自らが動きだしたのですね。今年、彼はキャリア30周年を迎えるとのこと。彼らがスタートとなったアントワープモードの伝説はまたひとつ節目を迎えたようです。



by rutsu_tobii | 2013-02-28 23:59 | ファッション | Trackback | Comments(0)

機内持ち込み注意

今週末から日本はゴールデンウィーク。ヨーロッパ方面に旅行される方もいるでしょうか。ウィーンの街も、暖かくなり始めて本格的な旅行シーズンに入ったせいか、観光客の数がぐっと増えた気がします。

ヨーロッパを旅行される方に老婆心で、機内持ち込み品について注意をひとこと。オーストリアはもとより、ドイツやスペインなど、ソーセージやハムがとってもおいしい国ばかりですが、検疫対策のため、日本への持ち帰りはできないのです。空港内の免税品店で買ったものならいいと思ったのですが、それも日本の通関で没収されることがあるのだとか。ぜひお気をつけて。

それと、液体はもとよりペースト状の食品類も持ち込みに分量制限があります。私は水などの飲み物、化粧品の液体については、いつも気をつけていたのですが、昨年、ブリュッセル市内のショコラテリーで買った瓶入りのチョコレートのタルティーヌ(ペースト)をうっかり手荷物にして、ベルギーの空港の通関で没収されてしまいました。

通関のお姉さんに「今からまたチェックインカウンターまで戻って行って、この小瓶を預けなおすか、それともあきらめて私にくれるか、どっちか決めて」と言われ、気が遠くなるほど広いブリュッセルの空港の中をはるばる歩いて戻る気にはなれず、お姉さんに泣く泣くお渡ししたのでした。

その際に「絶対においしいはずなので、大事に食べてね」と言ったら、「これは私たちがもらうんじゃなくて、集められたものは国内の児童施設などに寄付されることになっているの」とお姉さん。没収品の行方がそんなところに行くとは知りませんでしたが、善意のために有効活用されると聞いて、少し救われた気がしたのでした。もっとも、あきらめきれずに空港内にあった免税品店で別のチョコのタルティーヌを買いなおしたのですが。(空港内で購入したものは、機内持ち込みOKです。ただし帰国して通関が完了するまで、包装袋を開封してはダメ)

ちなみに没収されたのは、ブリュッセルのグランプラスにある『メゾン・デ・メートル・ショコラティエ・ベルジュ Maison des Maîtres Chocolatiers Belges』のタルティーヌ。2年半ほどできたばかりの、ベルギーの有名ショコラティエ10人のショコラを扱う店です。
今度また行ったら、絶対に買おう...と思って、今、ウェブで調べたらなぜかHPがでてきません。もしかして、なくなってしまったのかしら...!? 

うーん、こんなことにならないように、手荷物には十分気をつけてくださいね!



by rutsu_tobii | 2012-04-25 21:08 | 海外の旅 | Trackback | Comments(0)

クリスマスビール

オーストリアのお酒といえば、ワインが有名ですが、伝統的なビール大国。ベルギーに比べれば銘柄も種類も少ないものの、ウィーンにもいくつかオリジナルビールをつくっている醸造所があります。先日、友人に連れていってもらった7stern brauもそのひとつ。

日本と違って、ヨーロッパのビールの伝統国ではビールは夏の飲み物という観念はありません。特にベルギービールは、度数もワインと同じくらい高いものあり、寒い冬に温かい部屋で少しづつ味わって飲むビールもたくさんあります。特にクリスマスビールは、今の時期限定のスペシャリティ。

この醸造所兼ビアレストランでも、クリスマスビールを見つけました。(写真は普通のダークビールですが)クリスマスビールは、ビールのラベルやコースターが、サンタや冬景色などデザインが可愛らしいものが多く一段と特別感があります。ヨーロッパの今の時期に旅行される方は、機会があればぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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by rutsu_tobii | 2011-11-15 21:44 | | Trackback | Comments(0)

ルネ・マグリット大回顧展

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アルベルティーナ美術館で、ベルギーのシュルレアリスムの画家、ルネ・マグリットの大回顧展が始まりました。日本やベルギーですでに多くのマグリットの作品は観ていたのですが、今回はめったに公開されないような、世界からの個人所有のコレクションも含め250点も公開されるとのことで、足を運んだ次第。

初期の作品から順を追って展示されているのですが、画風が変化しているのがよくわかります。
個人的に興味深かったのは、マグリットが画家として成功していながらも、意外なほど長年に渡ってグラフィック・アーティストとして、広告や装丁などの商業的な作品を手がけていたこと。画家としての作品とは全く異なる当時の流行を意識したスタイルの、さすがにセンスのいい作品ばかりでしたが、商品広告や出版物に関わることで変化を続ける社会を観察しながら、何らかの画家としてのテーマのインスピレーションを受けたのかな、と思いました。

おなじみのシルクハットにスーツ姿のマグリットのセルフポートレートは、とてもスタイリッシュ。それを見て、ベルギーのコミック漫画博物館で見た、同じく英国風のスーツをおしゃれに着こなした、ベルギーの有名なコミック漫画『タンタン』の作者のエルジェの写真を思い出しました。エルジェもマグリットとほぼ同時期にブリュッセルで生まれて活躍したアーティスト。おりしもベルギーが世界に誇る二大巨匠は、産業革命や2度の世界大戦によるドイツ占領、戦後の世界経済とリベラル文化の発展といった、ベルギーの大激変期に登場しているのですね。

特に戦争という異常な状況の中でも創作活動を続け、傑作とよばれる作品をその時期に生み出している両アーティストの忍耐や精神力は、すごいものがあります。ピンチはチャンスなのでしょうか。

ちなみに絵とタイトルが全く噛み合ない、不可解なシュルレアリスム作品に悩みたくない方は、オーディオ解説のレンタルをお薦めします。

ルネ・マグリット展は2012年2月12日まで、アルベルティーナ美術館で行われています。



by rutsu_tobii | 2011-11-14 22:06 | アート&デザイン | Trackback | Comments(0)

『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』

日本より一足早くヨーロッパで公開になった、スピルバーグ監督最新作『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』を観てきました。原作はベルギー人アーティスト、エルジェによる1920年代から50年近く続いていたコミック漫画のシリーズ。とはいえ、原本がフランス語のせいかフランスの漫画と間違えられることが多いので、ここは声を大にして「ベルギーを代表するコミック漫画」ということを強調したい(笑)。本国ベルギーでは、今の子供のおじいちゃんくらいの代から、誰もが読んでるクラシック漫画なのです。

10/28にブリュッセルにてスピルバーグ監督はじめ出演者を招いたプレミアイベントが行われてたのですが、ツイート情報や取材をコーディネートした現地の友人によると、「タンタンの故郷」ということで、タンタン電車が走ったり、タンタン関連のショップや博物館が相次いでオープンしたり、かなりの盛り上がりだったようです。(友人は取材に好意的なスピルバーグ監督のいい人ぶりに感動していましたー)

映画の方は、さすがにビジュアルは漫画のタンタンとはまったく違う印象。いうなれば、半分実写のリアルなCGの3D映像ということで、これはこれでかなり楽しめました。タンタン版インディジョーンズみたいな展開のスリリングなシーンの連続。(そういえば、同じスピルバーグ監督作品のインディジョーンズも、「ベルギー人の考古学者」という設定。監督はベルギーに縁があるのかしら?)
カメラワークといい、アクロバティックな動きといい、素晴らしくのめり込めます。ちなみに、犬のスノーウィーが最初から最後まで大活躍で、タンタンを知らなくても犬好きにはたまらない映画なのでは。

映画化の話が持ち上がってから、公開までにかなりの時間がかかりましたが、待つ価値ありの出来映え。しかも続編がすでに予期できるエンディングです。本国ベルギーはじめ、フランスやイギリスではすでに興行成績が第1位と、大好評。原作は、ビジュアルも素敵ですが、お話も世界を舞台にした大人でも十分楽しめる知的なものばかりなので、日本でもこれを機会にもっとタンタンが人気者になるといいなと思います。




by rutsu_tobii | 2011-11-04 22:33 | 映画 | Trackback | Comments(0)
トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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