トビイ ルツのTraveling Mind

香りの日、贈り物の日

7月7日はいわずとしれた「七夕の日」ですが、同時に「香りの日」や「ギフトの日」でもあるそうです。もっともこれらは、七夕にちなんで商業的な理由でつくられた記念日。香り(化粧品)やギフトを贈りあいましょう、という七夕の逢瀬のイメージからきているようです。とはいえ、香りも贈り物も日本独特の文化ではありますね。

昨日、美術大学で日本の古美術の学芸員をしている女性から、「古美術品の真贋は、匂いで判断できると言って過言ではない」との興味深いお話を聞きました。17世紀末の作品を専門にしている方なのですが、コレクションされているその時代の掛け軸の表具や、陶器が納められている専用の箱は、必ず炊きしめたお香の匂いがしみ込んでいて、なんとも高貴な香りがするのだそうです。

彼女が経験する限り、海外の作品でもその傾向はあるとか。ただ日本の古美術品と違って、表具や箱といったものは価値あるものとは見なさずに、修復や保存の簡易化のために処分されてしまう場合が多いのだそうです。
その点、日本の茶道具の陶器などは、箱に書かれている作者名などの情報も大切ですし、箱自体、作品の一部の価値あるものとしてりっぱなつくり。
今の時代もその精神が引き継がれたのか、特に贈り物に使われるデザインや素材もいい箱や、見栄えよく包んだり巻いたりする独特の「パッケージ文化」がありますね。

たまたま七夕の時期に日本的な風流なお話をうかがい、とても印象に残りました。



by rutsu_tobii | 2010-07-07 22:42 | アート&デザイン

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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