トビイ ルツのTraveling Mind

広重名所江戸百景

先月のことになりますが、会員である千代田ユネスコ協会が主催する「千代田歴史遺産を歩く会」に参加してきました。淡路町から出発して、神田、秋葉原周辺を3時間ほど歩き、史跡後を伝える由来板や石碑など探訪する見学ツアーです。
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千代田区は江戸城を中心にした歴史遺産の宝庫。由来板だけでも区内に108カ所も設置されているそうです。書かれている歴史の蘊蓄のみならず、デザインも楽しいものばかりなので、見過ごしてしまうのはもったいない感じ。他にも路傍の江戸モダンな橋の柵や敷石のデザインなど、いろいろ発見がありました。

7月にも九段から飯田橋周辺を会員で歩いて巡ったのですが、これらのツアーの解説者はメンバーのひとりである望月義也さん。江戸の歴史に詳しい生粋の江戸っこで、広重の浮世絵の版画の有数のコレクターでもあります。

12/4から、清澄白河の深川江戸資料館にて、望月さんのコレクションしている広重の名所江戸百景の作品展示が行われます。文字どおり100点以上にのぼる貴重なコレクション。10月にすでに神楽坂で行われた同様の展覧会に行ってきたのですが、作品もさることながら、描かれている東京都内の各所について望月さんによる詳しい解説がすごく勉強になりました。赤坂のあたりがかつて嫁入り道具にもたせる桐だんすの原料とする桐の畑だったとか、高田馬場には実際、やぶさめのための馬場があったとか、今の風景からは予想もつかない歴史がたくさんあるのです。

私は広重の魅力に開眼。それまで浮世絵というと、貧相にも「永谷園のお茶漬けの袋に入っていたおまけ」しか思い浮かばなかったのですが(笑)とんでもありませんでした。間近で堪能する広重さまの浮世絵から大胆な構図や、色の構成比など学ばせていただき、観賞中は終始うなっておりました。
ゴッホに影響を与えた有名な作品「大はしあたけの夕立」も展示。ちょうど現在、国立新美術館で開催中のゴッホ展と共に観賞すると、広重の世界観がより楽しめますよ。

展示の浮世絵と望月さんによる詳しい江戸解説を含めた著書
広重名所江戸百景―望月義也コレクション

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by rutsu_tobii | 2010-12-02 09:30 | アート&デザイン

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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