トビイ ルツのTraveling Mind

ひとはなぜ絵を描くのか?

「絵を描かない子供はいない」とアーティストの日比野克彦氏はラジオのトーク番組で語っていましたが、「絵を描く」というのは、人間の最も原始的な表現欲求のひとつ。その日比野氏が、「ひとはなぜ絵を描くのか?」というテーマで、秋葉原の3331Arts Chiyodaにて8年ぶりとなる個展を開催しています。

極寒の地のアラスカや灼熱のアフリカの砂漠といった、およそ落ち着いて絵を描く環境でもない場所に赴いてでも、筆をとる日比野氏。その様子を納めた映像や日記と共に作品が飾られているのですが、過酷な条件下でも「絵を描きたい衝動」と「実際に描けるのか?」という実験的要素に、表現者・日比野氏の冒険ぶりを見ることができます。

沖縄の海の中で、潜水道具をつけてまでサンゴを描いていましたが、「感じたことをその場で表現する」というのも、絵にたましいを入れる部分では確かに重要なことでしょう。普通やらないことですが、命がけの表現欲求ですね。(笑)

「ひとはなぜ絵を描くのか?」ということについて、日比野氏は原始人が描いたラスコーの壁画を前に、「自分の命には終わりがくるけど、存在していたことを示す衝動」と展覧会内のインタビューで語っていました。

人が「自分の存在理由を表現する方法」はさまざまですが、アーティストでない方、絵は得意でないという人も、およそ人間の進化の過程では原始人に近い、子供の頃の気持ちに戻って絵を描くことで、何か気づくことがあるかもしれませんね。
個人的な経験としても、絵を描いていると自由な気持ちになって、心が解放されます。セルフセラピーや自己探求に、色鉛筆やクレヨンを握ってみるのも、おもしろいですよ。



by rutsu_tobii | 2010-12-04 10:21 | アート&デザイン

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
by rutsu_tobii
プロフィールを見る
更新通知を受け取る

最新の記事

『鉄輪の記憶』展
at 2020-06-16 19:00
私のコロナ対策(情報編)
at 2020-05-25 15:00
『HAPPINESS』展ふたたび
at 2020-05-19 14:00
今年も蒸し通
at 2020-05-17 21:30
アマビエLINEスタンプ発売
at 2020-05-16 12:30