トビイ ルツのTraveling Mind

ファッション写真展VANITY

幾何学模様のタイトなスイムスーツを身につけたスタイリッシュな女性の白黒写真。タイポグラフィとの調和も美しい、ファッション写真展『VANITY』。ポスターを見つけた時から早く観たい!と思っていたのですが、ようやく先日、足を運ぶことができました。
ファッション写真展VANITY_d0069964_2351416.jpg

ドイツ人写真家F.C. Gundlachグンドラッヒによる1920年代から現在に至るまでのファッション写真のコレクション展で、ドイツ語圏では最大級とあって、かなり見応えがありました。
1930年代に活躍したセシル・ビートン、ディオールで一世を風靡したリチャード・アヴェドン、アナ・ウィンターと共にVogueでスーパーモデルブームの社会現象を生み出したピーター・リンドバーグ、現在も活躍するニック・ナイト、クリスチャン・シューラーまでその数100点近く。ファッション雑誌や広告で観たことのある、各作家のアイコニックな作品のオリジナルを堪能できて感動しました。

今まであまり知らなかったドイツ人のファッション写真家や、かなりの数の女性ファッション写真家の存在を知ることができたのは、収穫。ライティングの美しい幻想的なポートレートに魅かれた、ドイツ人で最初の女性ファッション写真家YVAは、かつて巨匠ヘルムート・ニュートンも弟子入りしていたとか。ユダヤ人であったために仕事を奪われ、戦時中に不幸な最後を遂げたというエピソードには胸が痛みました。
1990年代の広告で印象的だった、デヴィッド・ラシャペルのアレクサンダー・マックイーンとイザベル・ブロウのスプラスティックな写真Burning down the houseは今見ても最高! どの作品もファッションという時代を切り取る写真でありながら、エバーグリーンな美しさ、新鮮な楽しさがあります。

今回のコレクションの提供者であるグンドラッヒ氏ですが、おそらく結構高齢な方だと思うのですが、無名に近いアメリカ人写真家の作品や、現代アート的な要素がある、Edgar Leciejewskiのグーグル・ストリートビューの顔ボケ写真のパロディのストリートファッション写真まで揃えていて、素晴らしい感性。ご本人も1960年代頃から活躍しているファッション写真家とのことですが、風景と女性、服の調和したすごく審美的な美しい写真をたくさん撮っています。ポスターの写真も彼の作品でした。

ファッション写真展 VANITY はKUNSTALLE WIENで2012年2月12日まで。

まだ感想があるので、それは明日以降に。



by rutsu_tobii | 2011-11-10 15:09 | ファッション

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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