トビイ ルツのTraveling Mind

「生活の質、世界一」の街に暮らしてみて #1

先日、アメリカの大手コンサルティング会社の調査により、世界221都市中、ウィーンが世界で最も「生活の質」が高い都市に選ばれたというニュースを目にしました。→CNNニュース。この類の世界の暮らしやすい都市の調査では、常に上位にランキングされているウィーン。実際、そのウィーンに約半年間住んでみた感想は、人口160万人といわれる都市にもかかわらず確かに快適です。
西ヨーロッパの大都市に比べれば、街は清潔で整っているし、公共の交通機関もほぼ時間には正確。ラッシュアワーのような混雑がほとんどないのは驚きです。自然は豊富で、蛇口をひねればアルプスのおいしい水が出てくるのは、今の時代、贅沢なこと。その上、世界有数のクラシック音楽と芸術の文化都市だし...と書いていると、私はなんとも素晴らしく貴重な体験をさせてもらっているのだな、と改めて思います。

しかし、何をもって快適と考えるか、自らの生活の質を高める要素は何なのか、価値観は人それぞれ。ウィーンに移住したアメリカ人の友人によると、移住先選びの基準は、1. 人口密度 2. 交通の利便性 3. 住宅の質と価格 4. 文化的な要素 5. 自然 を重視した結果、ウィーンに特に知り合いや友人がいなかったにもかかわらず、住むことに決めたのだとか。クラシック音楽ファンだったことも大きかったようです。

私の場合、友人の好意により、たまたまウィーンに暮らす機会を得た訳ですが、とりあえず特に気になっていたのは、仕事が快適にできる環境。インターネットは必須でしたが、ミュージアムクォーターとよばれる複数の美術館が集まったエリアや、多くのカフェで、無料のWiFiが使用できるネット環境のよさには感心しました。おかげでこの半年間、時差はあるものの、スカイプを利用して日本にいる仕事関係者はもちろん、実家の両親や友人たちと気軽に顔を見ながら話はできるし、外出先からでもツイッターでリアルタイムにコミュニケーションできる日常に、海外にいるフラストレーションはあまり感じずにいられたのです。(つづく)



by rutsu_tobii | 2011-12-02 21:46 | カルチャー

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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