トビイ ルツのTraveling Mind

Reflecting Fashion展

現代アートの美術館MUMOKで、ファッションについての興味深い展覧会が開催されていました。Reflecting Fashion展という、1900年頃から現在までのアートのファッションにおける表現方法を紹介したもの。
ロシアの前衛アーティストが作る、形而上的なスタイルのモダニズムな被服にはじまり、世紀の変わり目を経て、近代化するウィーンの時代の変化がデザインされたドレス、シュールレアリストの画家が描く幻想的なスーツなど、時代を反映する「衣服」を通じて、さまざまなアーティストが表現する思想や社会的な問題、美意識や哲学を堪能できます。

クリムト、マックス・エルンスト、ダリ、ニキ・ド・サンファール、シンディ・シャーマン...と、ジャンルも時代も異なる世界的に著名なアーティストの作品が多く集まっていたのですが、ファッションと(衣服)という切り口だったためか、私には未知の作品ばかりでした。
何でも布で包んでしまうことでおなじみのアーティスト、クリストの1960年代の作品「Wedding dress」は、ウェディングドレスのながーい裾のかわりに、布で包まれた巨大な岩をロープで懸命に引きずる花嫁の姿がすごいインパクトの作品。ウーマンリブが台頭した時代を表現した作品なのでしょうが、わかりやすくて痛烈です。(笑)女性のジェンダーに関する興味が大きいウィーンっこには受けそうな作品。

草間彌生の作品の「金のドレス」と「銀のドレス」という対の作品も、今回の展示で初めて知りました。金の方はいろんな形のパスタが、銀の方は花が飾られています。彼女のアイコンモチーフの水玉じゃないこれらのドレス、作品の背景が気になるところ。同じく1960年代の作品でした。
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個人的に気に入ったのは、ウィーン在住のアーティスト、Andrea Vande Der Straetenとルイヴィトンのデザイナーとしても知られるマーク・ジェイコブスの共作のドレス。アーティストの撮影した女性のヌードのシルエットが、シンプルなドレスにプリントされた幻想的で繊細な作品でした。
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展覧会は9月23日まで。MUMOK



by rutsu_tobii | 2012-06-27 21:55 | アート&デザイン

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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