トビイ ルツのTraveling Mind

ウィーンの夏のエンタテイメント

7、8月の間は、国立のオペラ座Staasoperやその他の劇場も夏休みに入り、レギュラーの公演プログラムはお休み。そのかわり、ウィーンでは数々の音楽やエンタテイメントのイベントが開催されています。

市庁舎前の広場では、国際音楽フィルムフェスティバルを開催中。毎晩オペラやクラシック音楽の演奏会などの映像が無料上映されているのは、さすがウィーンです。
同時に、世界各国の料理の屋台が並ぶのですが、アジア料理からメキシカン、オーストリアのデザートやドリンクまで、エキゾチックフードをいろいろ楽しむことができて、夏の間の人気スポットになってます。
市庁舎は、年末シーズンの伝統的なクリスマスマーケットの美しい風景で有名ですが、夏の間は国際色豊かで、休暇で海外から訪れる観光客も一緒になってにぎやかな感じです。

国立オペラ座や公立の劇場も、夏休みの間も実は別の主催者で、引き続き音楽や舞台芸術のイベントの公演会場になっています。
7月中はウィーン国際ジャズフェスティバルが行われていたのですが、オペラ座の中でジャズを聴ける機会というのは、逆にいうとオペラ座がオフシーズンだからこそ体験できることですね。

そして、現在は8/12までウィーン国際ダンスフェスティバルが開催中。私は昨日、ウィーンの国立オペラ座の芸術監督をしている元パリ国立オペラ座の花形エトワール、マニュエル・ルグリ率いるダンサーたちの公演をブルグ劇場で観てきました。
彼と現役パリ・オペラ座エトワールのオーレリー・デュポンのペアをはじめ、まったく個性が異なる男女4組のカップルの実験的なダンスは、非常にエキサイティング。ルグリ&オーレリーが典型的なヨーロッパの王子様&お姫様タイプに対し、日本人女性ダンサーと、スキンヘッドの男性ダンサーカップルは武道を思い起こさせるストイックな舞いで観客を魅了。続いて、サルマ・ハエックばり(遠目)の妖艶で豊満な女性ダンサーと、渋い年配ダンサーがからむ、フラメンコの要素を取り入れた情熱的な前衛ダンスで、観客はやんややんや。他の3組に較べて明らかに若く、色素の薄い(?)妖精ちゃんのような女の子と青年カップルは、古典的な振り付けの作品とコミカルな現代ダンス、全く雰囲気の違う2作品を踊りこなし、関心しました。

初めて行ったブルグ劇場は国立オペラ座よりもずっとサイズも小さく、舞台までの距離も近く、そのせいか観客の反応もダイレクトでアットホームな感じ。現役中はもちろん、日本でも未だに人気が高いルグリの姿をこんな間近で観れるとは、贅沢です。とはいえ、他の出演ダンサーたちもとても素晴らしく、正直、ルグリたちよりも送られたブラボーと喝采が多かったくらい。公演最後の総出の挨拶は、観客も含め、なんだかルグリ一座、ルグリファミリーとよびたくなるような温かさも感じたのでした。

劇場のフォワイエの窓の外にはライトアップされた市庁舎の建物と、屋台でにぎわう人々の姿が。ウィーンの夏のカルチャー体験ができた夜でした。



by rutsu_tobii | 2012-07-25 22:35 | エンタテイメント
トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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