トビイ ルツのTraveling Mind

クリムト展@ベルヴェデーレ宮殿

最近、周囲から聴こえてくる音をiPhoneのボイスレコーダーで録音して、時々、自宅で聴いています。しばらく前にシェーンブルン動物園に行った際に、ちょうどフラミンゴの餌やりに遭遇し、鳥たちが群れて鳴いている声と、流れる水の音が心地いいなあ、と感じた時に、ふと録音してみたのです。家で聴き返してみると、なかなか和む環境音。しかも写真と映像と同じように、音も思い出として残せるのです。以来、耳についた気になる音を録音しています。

先日は、クリムトの特別展覧会が開催中のベルヴェデーレ宮殿の素晴らしいお庭で、噴水の水音を録音してきました。ベルヴェデーレ宮殿の上宮と下宮の間には、広大なバロック庭園があり、二つの宮殿を見るためには、その間を延々と歩くのですが、お天気もよく、30度を超える暑い日だったので噴水の音が爽やかに感じられました。

宮殿はもともと17世紀にトルコとの戦争で活躍した貴族オイゲン公の夏の避暑のために作られた離宮とか。さすがに、夏によりその魅力を発揮するようです。とはいえ、当時のウィーンは今みたいな猛暑ではなかったと思いますが...笑

肝心のクリムト展ですが、最も有名な代表作の『接吻』をひさしぶりに鑑賞しました。とはいえ、個人的に印象に残ったのは、クリムトの最愛の友人エミーリエ・フリーゲ愛用品の革の旅行トランク。化粧品などを詰め替えて持っていけるボトル類が、きちんと収まるようにデザインされた小ぶりなカバンで、彼女の名前が書かれています。キャリアウーマンのフリーゲは、いつもこの自分専用のトランクを持ってパリやロンドンなどあちこちを旅行したのでしょう。

お庭で録音した水音を聞くたびに、クリムトの『接吻』と旅行トランクを眺めた、この夏のウィーンの日を思い出すことでしょう。
クリムト展@ベルヴェデーレ宮殿_d0069964_15275526.jpg

ベルヴェデーレ、グスタフ・クリムト150周年展



by rutsu_tobii | 2012-08-14 23:30 | アート&デザイン

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
by rutsu_tobii
プロフィールを見る
更新通知を受け取る

最新の記事

『鉄輪の記憶』展
at 2020-06-16 19:00
私のコロナ対策(情報編)
at 2020-05-25 15:00
『HAPPINESS』展ふたたび
at 2020-05-19 14:00
今年も蒸し通
at 2020-05-17 21:30
アマビエLINEスタンプ発売
at 2020-05-16 12:30