トビイ ルツのTraveling Mind

ルートカルチャーmeets鶴田真由

今週はたまたま2つほど舞台演劇を観る機会がありました。
ひとつは、ルートカルチャーmeets鶴田真由『花音(かのん)』。鎌倉のNPOクリエイター集団「ルートカルチャー」と鎌倉出身の女優、鶴田真由さんのコラボした作品は、彼女と同じく鎌倉出身でメンバーの井上幸太郎氏の男女の二人芝居。何もかも変わったお芝居でした。

一番変わっていたのは、上演場所と舞台でしょうか。場所は、別府の古い繁華街の一角にある、元ストリップ劇場。50人も入れば満員の小さな空間に、碁盤の目のように組まれた細い板の上が舞台です。座席はその隙間を埋めるように設置されています。想像がつくでしょうか?舞台が始まると、2人の演技者たちが板の上を縦横無尽に動き回り、目の前やすぐ脇を駆け抜けていくのです。
今までの舞台鑑賞の経験上、最高に演技者に近いこの距離感にビビりました。さすが、元ストリップ劇場。もちろん、いくら近いからといって2人に触れてはいけません。(笑)
別府に来る直前は、伊勢神宮外苑での奉納公演だったそうですが、2人はその舞台でも身につけたという、古代風の白い衣装姿でした。動き回る2人の衣が、時々、ヒラヒラと観客の頭をなでていくのですが、なんだかありがたい感じでしたね。いろんな意味で(笑)。

作品にストーリーはなく、断片的なシーンの連続で、台詞はリズムを刻むかけあいのようであったり、歌であったり。沈黙の間合いも多いので、小さな劇場で息を殺して音を立てずに見入る緊張感は非常に希有なものでした。

『花音』は、鎌倉、伊勢神宮外苑の上演のあと、別府で最終公演を迎えたそうなのですが、なぜ別府? 新聞のインタビュー記事によると、鶴田さんのお父様が別府のご出身で、第二の故郷的な場所なのだとか。初耳でした。公演は、毎年秋に別府で行われている市民のアートイベント『ベップ・アート・マンス2013』の一環でもあったのですが、地方のアートシーンはますますおもしろくなっているのですね。ウィーンでも東京でもできない、ユニークなエンタテイメント体験ができました。



by rutsu_tobii | 2013-11-23 23:59 | エンタテイメント

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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