トビイ ルツのTraveling Mind

京都の名曲喫茶

京都はパンの消費量が全国でトップだそうですが、確かに街の至る所にパン屋さんがいっぱい。ユニークなパン屋さんもあります。『柳月堂』は1階がパン屋さん、2階がクラシック音楽の聴ける名曲喫茶。1階で買ったパンは、2階で音楽を聴きながらイートインできるのです。

大昔に行った渋谷の『ライオン』での体験が忘れられず、いつかまた名曲喫茶なるものに機会があれば行ってみたいと思っていましたが、京都それはプライベートな邸宅の応接間の雰囲気。1階は簡素な普通のパン屋さんなのに、2階に上がると、英国風の重厚な模様ガラス扉や家具が素敵なカウンターと、いくつかのテーブル席が設けられた喫茶室がありました。白エプロンのメイドさん風のお嬢さんが接客してくれます。
このスペースも居心地がよく、自由に飲食や会話ができるので、コーヒーを注文して1階で購入したパンをいただきました。レーズンや木の実がたくさん入った私好みのおいしいパン。ゆっくり本を読むのにもよさそうな空間です。平日の夜の時間帯だったせいか客は私ひとりで、気分はリアルにご主人さま(笑)。暗い照明も雰囲気がよく、バーとしても楽しめそうな空間です。

とはいえ、やはりメインはクラシック音楽の流れる広い部屋。ステージとおぼしき前方にグランドピアノが置いてあり、両脇に巨大なスピーカーがあります。壁際には本やCD、レコードがたくさん並んでいて書斎のようです。
後方には曲のリクエスト席があって、用紙に希望の曲を書き込んでおくとかけてくれるシステムでした。訪問時はチャイコフスキーの『くるみ割り人形』や(ちょうど季節ですね)、ピアノ協奏曲、ブラームスのバイオリンソナタなどがリクエストされていました。
好きな椅子やソファに腰掛けて、希望すれば注文した飲み物を持ってきてくれます。1時間半ほどぼーっと音楽を聞きながら冬の夜をゆっくり過ごしました。

訪問時は男性の一人客が3、4人と、老夫婦が1組。老夫婦の男性の方は、部屋に入る前に「30年前によく来ていた」とメイドさんにお話していましたが、今回、ご夫婦で初めて来たのか楽しそうでした。若い頃を思い出したのかしら、何か曲をリクエストしたのかな?と微笑ましく感じながら、場所を後にしました。ちょっとプライベートな京都の歴史が感じられるカルチャースポットでした。
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by rutsu_tobii | 2012-12-09 23:59 |

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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