トビイ ルツのTraveling Mind

護摩炊き

昼と夜が同じ長さの春分の日。仏教や神道、海外の土着信仰などで古来より神聖な行事が行われることも多い節目の日ですが、春を迎えるにあたり「護摩炊き」を体験してきました。先日ブログで紹介した国東を巡るバスツアーのイベントのひとつだったのですが、場所は国東の文殊仙寺。648年に開山という1300年を超える歴史のある寺は、日本の三大文殊のひとつ。「3人寄れば文殊の知恵」で有名な知恵の神様、文殊菩薩を奉っているお寺です。それだけに、受験生の参拝者が多いお寺なのだとか。

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護摩木にお願い事と名前を記入します。お護摩を行ってくださったのは副住職の秋山文暢さん。まだ30代半ばの若いお坊さまですが、仏教界の伝説の人物・酒井大阿闍梨から天台密教の秘宝を伝授され、昨年11月に断食、断水、不眠の状態で60時間(2日半)かけて8000本の護摩木を焼くというすごい行を行われたそうです。そのために、1ヶ月前から五穀と塩を断ち、体を次第にならしてこの荒行に備えたのだとか。体重が15キロも落ちたというから、その過酷さがうかがえます。

ちなみに酒井大阿闍梨といえば「千日回峰行」という荒行を人生で2度も行われたまさに超人。千日回峰行ともなると、なんと9日間お堂に入り、断食、断水、不眠で行を行うそうですから、それを可能にした「秘宝」って相当スゴそうです。
副住職によると、五穀と塩を断つことで体質改善がされ、体から脂がでなくなるために護摩の際に火に触れても火傷もせず、熱く感じないそうです。「心頭滅却」だけでないんですねー。
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護摩のお釜は(「たぶん」だそうですが)日本一の大きさ、3尺=90cmあるそうです。
お釜の口は仏の口。護摩の際に護摩木と共に五穀もお供え物として投げ入れられ、祈願が行われます

副住職はお話がとても上手で、ユーモアたっぷり。文殊さまの知恵は「生き抜くため知恵」だそうですが、受験生には志望校に落ちた時の話をするのだとか。毎日を生き抜く心構えとは?説法も楽しい護摩炊きでした。
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by rutsu_tobii | 2014-03-24 10:00 | 国内の旅

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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