トビイ ルツのTraveling Mind

ふとしたアートの見つけ方

今年もGWの旅を前に、今頃ウキウキされている方が多いことでしょう。4月は次第に暖かくなり、見事な桜の風景が見れるシーズンということもあって、近年は海外からもたくさんの人がこの時期を好んで日本にやって来るようですね。
先日、表参道の人気ショップ『Bazar et Garde-Manger バザーエ・ガルドーマンジェ』で行われたトークイベントでご一緒した、おしゃれなフランス人3人も桜のベストシーズンに来日したラッキーな旅の達人たちでした。ショップのカリスマバイヤーとして活躍するマルト・デムランさんと、彼女の仲良しの友人でたまたま日本を旅行中だったレオ・アトラントの2人組男性デザイナーを迎えて、4月某日クローズドのトークイベントが行われました。

トークのテーマは「旅、ふとしたアートの見つけ方」。マルトさん、そしてレオ・アトラントの2人がそれぞれ旅先で撮影した写真をスライドをみながら、旅でインスピレーションを得たこと、撮影時の独特の「視点」を語ってもらおうというもの。マルトさんは、幼い頃から両親と一緒にアマゾンやモロッコなどを旅し、現在はバイヤーとしてヨーロッパと日本を中心に好奇心いっぱいにあちこち旅をされている方。レオ・アトラントのお二人は、現在モロッコに制作拠点をおいているものの、世界中を旅し、実におもしろい視点で撮影した写真を見せてくれました。

個人的に印象的だったのは、マルトさんのお母さんが暮らすノルマンディー地方の伝統的な作りの家々の写真。屋根のデザインがオーガニックな曲線を描いた、ちょっとコルビジェのロンシャンの教会にも似た可愛らしいスタイルに、温かくて可愛らしいマルトさんのルーツをみた気がしました。
レオ・アトラントの2人の写真は、ご本人たちいわく「お母さんに見せたらちっともいいと思ってもらえない(笑)」といわれるようなシーンばかり。ベルリン、ボルドー、NY、モロッコなどいずれもフォトジェニックな街ですが、いわゆる観光写真のような美しい風景とかではなく、撮影されている物体の色のコントラストが鮮やかだったり(例:食べかけのどぎついピンク色のドーナツと、着ていたブルーのパンツ→笑)、建物の鉄骨や、窓の反射、地面に移る影など、グラフィカルな発見があるクリエイターらしい視点の写真の数々。レオ・アトラントの作品は、いろんな色や柄の布をコラージュしたような無国籍な雰囲気のあるショールなどが人気ですが、やはり彼らの創作物に通じる楽しさがありました。

日本で撮影した写真も見せてもらったのですが、「これぞ日本」とレオ・アトラントの2人が見せてくれたのは踏切の遮断機の写真。ストライプ柄のバーや鉄骨、矢印、信号の組み合わさったそのオブジェは、視覚的にも情報に溢れている日本の印象そのものなのだとか。電車のホームでよく見る足下の矢印にも興味を示していたようです。確かに日本では上を向いても下を向いても道路やホーム、通路と至るところに案内や指示が書かれていますからね。(笑)親切ととるか、管理社会ととるか、騒々しいホームの案内アナウンスもそうですが、特にヨーロッパとは大きく違うところです。

このイベントで私は、僭越ながらトークの進行役をさせていただきました。初めてのことで超緊張!そんな私を3人とすごく優秀な同時通訳の方が助けてくださり、ライターとしてもクリエイターとしても勉強なった機会でした。
私個人も旅先ではたくさん写真を撮影します。多くは後で絵に描こうと思って撮ったり、記録として撮影するのですが、もうちょっと楽しんで撮ってみたいな。今回のイベントでは、記録どころかイベント後の記念撮影すら、全くの1枚も撮影するのを忘れてしまって残念でした。
ふとしたアートの見つけ方_d0069964_23482089.jpg

こちらはおみやげにもらったマルトさんの料理のレシピ本。彼女の南仏でのライフスタイルもわかる素敵な写真がいっぱいです。



by rutsu_tobii | 2014-04-24 23:00 | ファッション

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
by rutsu_tobii
プロフィールを見る
更新通知を受け取る

最新の記事

『鉄輪の記憶』展
at 2020-06-16 19:00
私のコロナ対策(情報編)
at 2020-05-25 15:00
『HAPPINESS』展ふたたび
at 2020-05-19 14:00
今年も蒸し通
at 2020-05-17 21:30
アマビエLINEスタンプ発売
at 2020-05-16 12:30