トビイ ルツのTraveling Mind

城下カレイ

世界中にはいろんなおいしいものがありますが、「おいしいもの=旬のもの」、そう言えるのは、広い世界を探しても実はそんなにある場所ではないと思います。豊かな自然とはっきりとした四季がり、季節に敏感な衣食住を伝統とするのは、やはり日本人ならでは。特に私が素晴らしいな、と思うのは、旬がある海の魚の豊富さです。冬のふぐ、春の鯛、夏のハモ、秋のサンマ…南北に3000mも長く、気候帯も違う日本なので、種類や旬も場所にもよりますが、ともあれ日本にいるなら、旬のお魚を食べなくちゃ!そして、5月の時期に大分にいるのなら、ぜひ食べたいと思っていたものがありました。

『城下カレイ』
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5月から7月にかけての約3か月だけ食べることができる貴重なカレイ。しかも産地は別府湾に面した日出(ひじ)町の暘谷(ようこく)城というお城から約300メートル沖という、ピンポイントでしか獲ることができないお魚です。というのも、この付近で海水の中から淡水が湧き出ていて、城下カレイはそこに集まる豊富な栄養を食べている、いわばグルメ魚です。

5月は特に城下カレイが旬のピークとのこと。やはり王道の食べ方は薄造りのお刺身。酢醤油にもみじおろしとあさつき、キモを加えたタレでいただきます。弾力のある旬のカレイの、初夏にぴったりの爽やかな食べ方。他にも煮付けをいただきました。びっくりするほどの肉厚と旨味。おいしいものを食べて育っているおいしい魚を食らう、食物連鎖のピラミッドの頂点にいる人間の特権を味わいました。(笑)

その昔は城のお殿様に献上され、今もこの時期になると楽しまれている城下カレイ。とはいえ、最近は異常気象による水温の上昇で漁獲高が減ってきて、ますます貴重になっているのだとか。もし初夏の時期に大分を旅することがあれば、今のうちにぜひ味わってみてください。



by rutsu_tobii | 2014-05-30 23:59 |

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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