トビイ ルツのTraveling Mind

クリスマスイヴの赤いキャンドル

朝起きると、まだ辺りが暗い中、お向かいに一人で暮らすエルナおばあちゃんの家の前に、赤いキャンドルがひとつ、灯されているのを見つけました。いつのまにか小さなクリスマスツリーも飾られています。クリスマスイヴの朝です。

クリスマスツリーは、クリスマスまでのアドベントの間から飾られていると思っていましたが、多くの家庭では、クリスマスイヴの午前中に飾り付けをはじめ、新鮮なモミの木の様子をクリスマスから1月6日の三聖王祭あたりまで楽しむのだそうです。

イヴの日は午後から店も早じまいしはじめ、夕方には車の往来も減って、ご近所はぐっと静かになりました。

日没の16時過ぎ、近所にある墓地にでかけました。友人のご両親のお墓参りです。暗くなってから墓地に行くのは、普段ならあまりいい気持ちはしませんが、「あちこちに灯った赤いキャンドルがとてもきれいよ」と友人に言われ、行ってみたのです。

まだほんの少し明かりが残った空、冷たい空気の中で光り始めた大きな満月が浮かんでいました。広い墓地の中で、ポツン、ポツンとあちこちに灯された赤いキャンドル。とても神秘的な風景でした。
暗くなった墓地は寂しいどころか、人々が来ては去り、普段より賑やかな気さえします。

「クリスマスは家族の日だから。亡くなった家族も思い出して、訪ねに行くのは、あたりまえのこと」

階下に住む大家さんも、同じ墓地にあるご家族のお墓に、やはり暗くなってからお墓参りに出かけたそうでした。
お墓で見た赤いキャンドルは、ご家族を思って捧げられた温かなともしびだったのですね。

人々のいろんな思いをこめた赤いキャンドルが、クリスマスの間にあちこちで灯されることでしょう。




by rutsu_tobii | 2015-12-25 23:59 | 海外の旅

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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