トビイ ルツのTraveling Mind

お能を楽しむ方法

週末に、仕事でお能を観ることになりました。
といっても、私が観るのではなく、ある外国人セレブの密着取材です。なぜかこのテの取材は時々入ってきて、ちょうど今から1年前には、 雑誌GQの取材で、アメリカ人の広告代理店社長を連れて京都の1日修行体験をし、一緒にお寺で写経をしたり、座禅を組んだり、なかなかおもしろい体験をさせていただきました。その前は、森美術館のイギリス人館長のデヴィット・エリオット氏を連れて、京都の旅館に泊まった体験談をきくというのもありました。
音楽関係の仕事をしていた時から、外国人アーティストを連れて日本を案内したり、紹介する機会は多々あったのですが、今回のように、伝統芸能の案内となると、なかなか大変です。特にお能は鑑賞経験はありますが、覚えているのともかく眠かったことだけ。ともかく説明してあげるためにも、自分が楽しむためにも、予習や工夫の必要はありそうです。

前述のアメリカ人社長は、アートスクール出身の画家でもありましたが、お能を鑑賞する時はスケッチブックを持っていくと言っていました。そして、舞台の間中、ずっと踊っている人を描いているのだそうです。お能の動きはとてもゆっくりだから、デッサンには適しているのだとか。私も、もし許されるならこの方法を試してみたいです。
アメリカ人イラストレーターの友人は、「お能は舞い手の白いタビが、宙に浮いているような不思議な動きで楽しい」と言っていましたが、観るところが違いますね。
伝統芸能だからと、気をはらずにすむ外国人の方の方が、よっぽど楽しむすべを知っているようで、見習いたいものです。



by rutsu_tobii | 2006-09-11 23:56 | 文章の仕事

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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