トビイ ルツのTraveling Mind

カルティエ=ブレッソン展

竹橋の国立近代美術館にて開催中のアンリ・カルティエ=ブレッソンの展覧会に行ってきました。いわずと知れたフランスの巨匠写真家。今回の目玉のひとつは、巨匠が自らの手でプリントしたヴィンテージプリントの展示です。
私が仕事でご一緒する写真家さんにはプリントをスタイルとする方も多いのですが、仕事の規模にかかわらず、みなさん自らの手で現像、焼き付けすることにこだわりを持ってらっしゃいます。大御所の作家さんたちは、きちんとした指示のもとでラボにプリントを任せるのが一般的なのですが、「自分でプリントしないのなら、自分の作品じゃない」とまで言っている人もいるくらい作家によっては譲れないプロセスです。
展示のヴィンテージプリントは、解説によると「豊かなグレーの諧調」とありますが、印象ではセピアがかったよーな、香ってきそうな気品があります。サイズも当時の印刷技術や設備もあったのか、ヴィンテージだと小さめ。でも、独特の味わいがあります。同時に展示されているラボ仕様のプリントと見比べてみてください。

巨匠が1930〜1960年頃まで世界のあちこちで撮影してまわった、ビビッドな人々の姿を見ることができます。どの国の様子もエキゾチックでしたが、中でも60年代の革命の頃の中国の人々の生活感、時代感は興味深い。私も中国に行くと、すごく表情が豊かな人が多く目につき、いつも何でなんだろうと思ってしまうのですが、生命力の違いか何かなんでしょーか?

竹橋周辺は、今の時期、北の丸公園や周囲に緑が溢れて気持ちいいし、建築物もクラシックな西洋建築から60、70年代のモダン建築がたくさん集った雰囲気のあるエリア。散策にもおすすめです。
ブレッソンの作品には、例えば、写っている山の起伏と馬の背の曲線がそっくりだったり、幾何学的な美しさが隠れていることでも知られていますね。展覧会を見た後にも、目がすっかり美しい形やおもしろさを探す「審美眼モード」になってしまっていて、風景を見るのも楽しかったです。
カルティエ=ブレッソン展_d0069964_1095752.jpg
よく見ると竹橋の地下鉄駅もレトロでカッコよいのです♪



by rutsu_tobii | 2007-06-27 10:00 | アート&デザイン

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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