トビイ ルツのTraveling Mind

東山魁夷 大回顧展

東京国立近代美術館で開催中の、日本画家・東山魁夷の生誕100周年を記念した大回顧展をみてきました。幼い頃に見た有名な白馬のいる絵のシリーズがずっと印象に残っていましたが、まとめてたくさんの原画を見るのは初めてです。

日本画は作品のサイズが大きいので、作家の方は制作が大変だろうな、といつも思うのですが、鑑賞者の立場としては、大きな作品だけにじっと風景画を見ていると、描かれた自然の風景の中に自分もいるような追体験を堪能できて、楽しみが大きいのです。東山先生は日本国内や北欧、西欧をたくさん旅をされて風景画を描かれていますが、実際に旅をした気分になれました。

絵を解説している音声ガイドは、先生がご本人の声で解説していますが、ぜひレンタルしての鑑賞をおすすめします。絵を見る視点や技法についての話も、もちろん興味深いのですが、自然観察の中で先生が得た人生の悟りのお話は、思わずその場でひれ伏したくなるよーな、達観が感じられます。
特に『残照』という作品に関するお話はよかったです。雄大な山の連なりの風景画ですが、自然と自分が、その時その場で「お互いを肯定しあっているという一体感」「、この世の無常、流転こそ生きている証」という話をされていましたが、その先生の心象風景が絵を通じて伝わってくるようでした。
この絵をきっかけに先生は風景画家として本格的に絵の道を歩むことになったそうなのですが、この時、齢はすでに39。その後は90歳の長寿をまっとうするまで絵を描き続けています。
作品を通じていろんなことを教えられた展覧会でした。展覧会は5/18まで。



by rutsu_tobii | 2008-04-26 11:00 | アート&デザイン

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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