トビイ ルツのTraveling Mind

混浴温泉世界 その2

『混浴温泉世界』のアート作品は、別府市内の3つのメインエリア内に点在していて、作品を訪ね歩くついでに、街並や人々の日常的な営みが垣間見れるのが、おもしろいところ。3エリアともまったく雰囲気が異なり、地元の人でもエキゾチックに感じるような、あまり知られていないスポットも選んであって、作品以上にかなり楽しみました。

3つの中の「鉄輪(かんなわ)」エリアは、「温泉地獄」とよばれる自然の風景が楽しめる観光スポットがあったり、湯治のための温泉旅館が集中している最も別府らしい場所なんですが、のんびり散歩するのにいい感じ。
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お湯の大半が海に流れてでているほど、豊富に温泉が湧いているだけあって、道端の排水溝からもモクモク湯煙がでてるのです。
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ネコがやたらと多い。みんな路上でゴロゴロしてます。湯煙のおかげで冬でもポカポカらしいです。「岩盤浴」状態?ネコには天国みたいなところですねー。
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ジンミ・ユーンのビデオ作品が見れる公民館は、『熱の湯』という市営の銭湯の2階部分にありました。別府では、決まって市民が集まる公民館と銭湯がセットになっているそうなんですが、そういわれてみれば大抵、同じ場所にあります。「湯のあるところに人が集まる」という別府の生活文化を際立たせたのも、今回のアートイベントのポイント。

市営温泉の『熱の湯』、なんと無料です。それもあってか、平日の昼間だというのに、お年寄りたちがひっきりなしにやってきて、そういう「現象」を発見するのもおもしろかった。でも、別府には無料で入れる市営温泉は結構あります。ちなみにリアルに混浴できることで有名な『蛇ん湯』は、別府郊外のワイルドな山の中に湧いていて、こちらもお代はナシ。むしろ、お金をたくさんいただいてもよさそーなのに(笑)。
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道を歩いていると、温泉の「蒸し釜」を発見。湯治旅館の側などに何カ所かありました。
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温泉熱を利用して、お湯を湧かしたり、蒸し料理ができます。エコだ。これも人々の善意に基づき、地域の宿泊客や住人たちは無料で利用できるとか。温泉エキスのミネラル蒸しで、料理もおいしくできそう。

別のイベントエリアの別府駅周辺の商店街や歓楽街は、全く雰囲気が異なります。60〜70年代の商業文化遺産的な、キッチュでノスタルジックな雰囲気も楽しめたけど、その衰退ぶりは、かなりもの悲しいものもありました。全国の地方都市に共通する問題かもしれませんが、地域の活性化は急務。「どげんかせんといかん」問題なのでしょう。

今回のイベントを中心に行なっているアートNPOのBEPPU PROJECTのスタッフは、アートよりもビジネスや地域運営の勉強をしてきた若い人たち、しかも大半が別府の外から移住している方達だとか。今後も引き続き、若さを原動力に画期的な活動で、街を元気にしてくれるように期待しています。

『混浴温泉世界』のイベントは、明日で終わってしまいますが、別府の街はそのままです。今回のイベントに来れなかった方も、いつか楽しい旅をしに別府これるように願いつつ。
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by rutsu_tobii | 2009-06-13 21:20 | アート&デザイン

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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