トビイ ルツのTraveling Mind

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雪の動物園

あいかわらず暖冬傾向のウィーンですが、雪が降った翌日の日曜日、シューンブルン動物園に行ってきました。雪の中で動物達がどう過ごしているのか、気になったからです。

当日は気温も8度くらいまで上がり、積もった雪もかなり溶けてしまっていましたが、夏の暑い時期とはまた違った動物園内の様子を見ることができました。
雪の中をのしのし歩き回って元気なコがいるなあ、と思ったらシベリアトラでした。シベリアの冬の寒さを思えば、今頃のウィーンの気温なんて春のようなものなのでしょう。今まで見た中で、一番生き生きした姿に見えました。

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さらに元気そうだったのが、白クマさんでした。白クマの展示ホールは長い間建設工事中だったので、今回、初めて見ることができました。水の中を泳ぎ回る様子は迫力があります。

実は今回、白オオカミと白クジャクも初めてお目見えしていました。雪がお似合いの白い動物たち。私が今までたまたま気がつかなかっただけなのかもしれませんが、暑い時期と寒い時期は観覧できる動物の入れ替えがあるのかもしれません。今回、キリンのお家が改装工事中でお留守のようでしたし、フラミンゴたちもさすがに冬場は厩舎の中にいて、優雅なおみ足を眺めることはできませんでした。
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それにしても、さすがに冬場はみなさん毛並みがよく、近くで見るとフワフワ、ツヤツヤしています。
寒さでワラビーが凍ったようにじっとしていたり、おさるさんが暖房器具にしがみついていたり、寒がりの動物たちの様子もまた観察していて楽しいもの。雪の園内は、場所によっては立ち入りが制限されてしまいますが、緑の豊富な夏場とはまた違う景色に冬の楽しみを見つけられます。





by rutsu_tobii | 2016-01-31 23:59 | 海外の旅 | Trackback | Comments(0)

ヨーゼフ・フランク展

自然派コスメやビオ食品が充実したお店STAUDIGLは、健康おたくの私がウィーンで必ず足を運ぶお店のひとつ。Wollzeile通りの店舗を利用するのですが、2年ほど前に改装してとても素敵になりました。
その理由のひとつが、店内の壁に利用されているファブリック。果物や花が刺繍されているカラフルな色のセンスが素晴らしく、誰のデザインだろうとずっと思ってました。ちょっと上野リチさんに感じが似ていたので、ウィーン工房のアーカイブデザインかな、と思っていたのですが、最近、それが誰なのか偶然知る機会がありました。Wollzeile通りからまっすぐ歩いて5分ほどのところにある、これまた私のお気に入りのMAKオーストリア応用美術博物館に、同じ作品があったのです。

デザイナーはJosef Frank ヨーゼフ・フランク。1885年にウィーン近郊のバーデンで生まれたオーストリア人の建築家で、ウィーンのモダニズム建築や、家具やファブリックデザイナーとしても幅広い活躍をした人物でした。現在、彼の作品を紹介する大規模な展覧会がMAKにて行われています。

今回、建築や家具以外に、彼の多くのファブリック作品やデザイン画を見ることができたのですが、どの作品も草木や動物、魚など自然の風景をモチーフにしたウィットに富んだデザインとカラフルな色遣いで夢中になってしまいました。STAUDIGLの壁を飾っていたファブリックは『ブラジル』という、彼の代表作。生命力溢れる果実やグラマラスな花が、カラフルなやさしい色合いで描かれています。

ちなみに、3月17日まで、ヨーゼフ・フランクのファブリックや家具を扱うポップアップショップが、北欧デザイン店Svenskt Tenn内にオープンしています。素敵なデザインに囲まれていると、ますます健康になれそうだなあ。

Josef Frank展は2016年6月12日まで。詳細








by rutsu_tobii | 2016-01-25 23:59 | アート&デザイン | Trackback | Comments(0)

F1レーサーの名をもつ猫

ウィーンで仲良くなった女友達が、長年、一人暮らしの相棒としてきたねこちゃんが、亡くなってしまいました。享年15歳。人間の年齢にすると70歳半ばくらいだそうです。新年になって突然、具合が悪くなり、甲状腺の疾患が原因で心臓が弱り、最後は呼吸困難で亡くなったそうでした。たった20日ほどの間の出来事でした。

バトンという、変わった名前のメスのねこちゃん。友人がファンだったF1レーサーのジェームス・バトンにちなんでつけたんだそうです。
犬みたいに好奇心が強く、ねこらしからぬ習性で街中を平気で歩きまわったり、旅行が好きなねこちゃんでした。というのも、生後2か月の頃から友人が、世界中のあちこちに仕事やプライベートで、旅に連れて行っていたからだそうです。

モントリオールで生まれ、NYで暮らし、カリブ海の島やヨーロッパの国々を旅行して、飛行機や列車のコンパートメントや、客船でも寝泊まりしたことがある。こんなに世界中を旅をしているねこに、私は会ったことはありませんでした。

ウィーンでは、私も友人とバトンちゃんと一緒にカフェに座ってお茶を飲んだり、ついこの年末も、一緒にクリスマスマーケットに行きました。
バトンちゃんは、たくさんの人と出店に大興奮で、ハーネスをつけているもののあちこち歩き回って、道ゆく人たちを驚かせていました。何しろ、雪が降る寒い外を元気に歩きまわっているねこなんて、私も見たことありません。愉快な出来事だったけど、考えてみたら、あれが危険信号だったのかも。老猫が急に元気になるのは、甲状腺のホルモン異常の兆候のひとつなのだそうです。

それにしても、あっという間でした。

友人は、ちょうど10年暮らしたウィーンから、カリブ海の島へ引っ越すことを考え始めていたところでした。
バトンちゃんは、それを知っていたような気がします。一番長く暮らしたウィーンから、離れたくなかったのかな?

今日、灰になって、ウィーンの空に上っていきました。
夜空で素早く流れる星を見つけたら、バトンちゃんかもしれません。




by rutsu_tobii | 2016-01-21 23:59 | 海外の旅 | Trackback | Comments(0)

オラファー・エリアソン展

自分の生まれ星座がふたご座ということもあるのかもしれませんが、私は「対」になったものに心惹かれるようです。
形ならシンメトリーが美しいと感じるし、カップでもセーターでも、スタイルが気に入ったら色違いで2つ買ってしまいます。
そんな私にとって、オラファー・エリアソンの展覧会『BAROQUE BAROQUE・バロックバロック』は、たまらなく素晴らしい世界でした。

場所は、ウィーン市街の中心にあるWinterpalaisウィンターパレス。まだ訪れたことがなかったのですが、「冬の宮殿」というからには冬に行きたいと思って機会をとっておいた甲斐がありました。
かつての王様ユージン候が冬の住居として使っていた、18世紀のハイ・バロック建築は、古代神話の彫刻や天井のフレスコ画、金の塗り壁や組木細工の床まで、目をやるところ全て過剰なまでの装飾が施された空間。その中でエリアソンが鏡や光を使って作り出した世界は、本当に美しいものでした。

展示作品は彼の過去20年間のキャリアの中で作成されたもの。空間内で鏡が効果的に使われていて、バロック建築の特徴である窓を覆うように、一枚の大きな鏡の壁が張り巡られていました。その鏡により、あたかももうひとつの部屋・世界があるように、内部の装飾やアート作品の存在感が倍、あるいはそれ以上になって拡散し、見る私たちを圧倒します。タイトルの『BAROQUE BAROQUE』の意味は、鏡の仕掛けを見た時に、なるほど、と思ったのですが、実際には『BAROQUE ∞』くらいのマルチプルな感動に包まれた空間でした。

鑑賞者はどの人も、子供のように好奇な目で作品と鏡に映った世界を見て、目をキラキラさせていました。特に万華鏡の仕組みを使った『Fivefold Cube』は一番の記念撮影スポットだったようです。たぶんこの冬ウィーンで一番のフォトジェニックな展覧会。きっとSNSでもイメージが「拡散」されるんじゃないかな?

展覧会は2016年3月6日まで行われます。 詳細は www.olafurbaroque.at




by rutsu_tobii | 2016-01-16 23:59 | アート&デザイン | Trackback | Comments(0)

新年の雪

暖冬が一転、元日から雪が降り、日中も零下という日が続き、部屋に閉じこもること数日。おかげで2年以上も前に『どうぶつがっこう』と同時にほぼできていながら、完成できずにいた続編のお話が出来上がりました。とはいえ、これからまだ出版までにはいろんな作業を経るのですが、冬休みの間に『どうぶつがっこう』で読書感想画をがんばって描いてくれた子供達にも、ぜひ少しでも早く続きを読んでもらいたいとワクワクしています。

「しまうまシリーズ」のインスピレーションは「自然からの学び」なのですが、実際に自然の営みや生き物から気づかされることがたくさんあるな、と、ここウィーンにいても度々、思います。冬のお天気しかり。今の時期は、朝から濃霧で外が真っ白で何も見えないことも多く、また、日が短いこともあって、太陽の光が少ない毎日。その中で、深い霧が晴れていく様子や、雪が作り出す美しい風景を見ると、心が動きます。空からいろんな道筋を通った結果、ひとつぶひとつぶ模様が違うクリエイティブで美しい雪の結晶が、地上に降りてくるの神秘。どんな優秀な左官屋さんやペンキ職人もかなわないような、均一に雪で白く仕上げられた屋根や庭を見ると、畏敬の念を感じずにはいられません。そして、霧も晴れ、雪もやみ、あたりを明るく暖かくする太陽が顔を出すと、感謝の気持ちがおのずと自然と湧くのです。

美しさや穏やかさばかりでなく、残酷な厳しさもある自然ですが、「変化」するからこそ気づけるものがあるのだ、と、雪の中で過ごす冬の日に、また新たなインスピレーションをもらった気がします。
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by rutsu_tobii | 2016-01-06 23:59 | 著作本 | Trackback | Comments(0)

あけましておめでとうございます

新年は大家さんのご家族と、お向かいに住む一人暮らしのエルナおばあちゃん、そして彼女の愛犬アントン君と迎えました。

ウィーンの新年は、たくさんの花火でお祝いすると聞いていましたが、思いがけず、多くの見事な花火を窓越しに観ることができました。
というのも、てっきり街中の人の集まる場所だけでオフィシャルなイベントとして、大きな花火が観られるものと思っていたからです。
実際のところ、郊外の住宅地にもかかわらず、大晦日は21時過ぎた頃からすでにあちこちで花火が上がり始め、23時過ぎにはさらに、その数が増え始めました。そして、年の変わった午前0時に賑やかさは最高潮。ご近所の個人の方々の気合いの入ったお祝いに便乗して、眺めを楽しませていただきました。

大家さんがご用意してくれた夜食のテーブルには、豚さんやてんとう虫、マッシュルームや煙突掃除人さんの小さな置物が置かれていました。これらはすべて、ドイツやオーストリアでいわれる新年の「縁起物」。クリスマス明けから大晦日にかけて、駅前やスーパーの一角で、これらの置物が売られているのを見かけましたが、人によっては毎年のように買って集めたり、贈り物にするのだそうです。

花火の賑やかさに加えて、夜が更けても元気の衰えない大家さんとエルナおばあちゃんの会話に頑張ってついていき、床についたのは夜中の3時過ぎ。クリスマスから新年にかけてのお祭りシーズンは、一応のフィナーレを迎えたのでした。





by rutsu_tobii | 2016-01-03 23:59 | 海外の旅 | Trackback | Comments(0)
トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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