トビイ ルツのTraveling Mind

<   2018年 09月 ( 3 )   > この月の画像一覧




ウォルフガング湖

d0069964_11333914.jpg
「急に海が見たくなって...」と、思っても気軽に見ることができない陸地に囲まれたオーストリア。そのかわりウィーンから車や電車でちょっと遠出すれば、まるで沖縄の海のような美しい青色の湖を見ることができます。

湖が点在するザルツカンマーグートとよばれる湖水エリア。Wolfgangseeウォルフガング湖は、ザルツブルクの町中から車で40分ほどの位置にあります。ザルツブルク中央駅から30分間隔で湖畔の町St.Gilgenサンクト・ギルゲンへバスも出ているので、比較的アクセスしやすい湖のひとつです。
d0069964_11350329.jpg

湖畔の町を周遊する遊覧船に乗り、風に吹かれて心が洗われました。

人が海を見たくなるのは、色や音のリラックス効果、生命が生まれた生物学的な故郷だから、など諸説あるそうです。
湖のある場所も元はといえば海の底。オーストリアの「海」に癒されました。




by rutsu_tobii | 2018-09-22 23:59 | 海外の旅 | Comments(0)

ザルツブルクの朝市

「GO WEST(西へ)」といえば、アメリカの西部開拓の合い言葉。個人的には80年代のペット・ショップ・ボーイズのカバー・ヒット曲が思い出されますが、そんな懐メロなど口づさみながら、ウィーンの西駅から私鉄に乗って西に向かうこと2時間半。到着したのはザルツブルクです。

アメリカの西部は金で栄えましたが、ザルツブルクはその名の通り「Salzザルツ=塩」の町。その昔、近郊の山から掘り出した岩塩は肉の貯蔵に重宝され、世界中に輸出されたことで町に莫大な富をもたらしたそうです。実際、塩は金と同じほどの価値を持っていた時代もあったのだとか。

ザルツブルクの町中に移動すると、ちょうとミラベル宮殿の正門前にある教会付近で大規模な市場が行われていました。週に1度、毎週木曜日に行われている地元の市場だそうで、せっかくなので少しのぞいてみました。

教会の周囲をとり囲むようにチーズや肉、野菜やパンなどの生鮮食品や日用品の市がずらりと並び、たくさんの人出で大混雑。民族衣装のディアンドル姿で買い物する地元の人々も多くみかけました。
屋台で売られている食べ物のシズル感がすごく、何から何までおいしそう!特に人気を集めていたのは揚げたてのBackhendl バックヘンデル(フライドチキン)。お店の人が紙に包んで渡してくれる熱々のチキンを、人々が手づかみで必死にかぶりついている様子は迫力があります。

 ホカホカ湯気がたっている川魚のスープや、グラスでゆっくり楽しむ地ワイン、蜂蜜、ハムやソーセージ類などウィーンとはまた違った品揃えと雰囲気の地元の市場は、まさに西で新たに発掘した楽しみ。またの機会にぜひゆっくり開拓したいです。
d0069964_22323851.jpg

ちなみにバックヘンデルですが、私も食べてみました。衣はシンプルな味付けで塩分控えめ。おみやげついでにザルツブルクのお塩も買って利用するとよいかもしれません。





by rutsu_tobii | 2018-09-21 23:59 | 海外の旅 | Comments(0)

クリムトのお墓

友人のお墓参りのために訪れたHiezingヒーツィングの墓地で、画家クリムトのお墓を見つけました。

シューンブルン宮殿の広大な敷地に隣接する墓地。ここにはクリムトの他にも建築家のオットー・ワグナーの墓があることを、墓地で配布されていた専用地図で初めて知りました。ちなみにクリムトもオットー・ワグナーも共に今年がちょうど没後100周年。お墓参りにはいいタイミングです。

墓は住所のように区画ごとに番号が割り当てられていて、見つけやすくなっています。クリムトの墓もすぐに見つかりました。
d0069964_14245020.jpg
大きく絢爛豪華なクリムトの作品とは違って、彼の墓石のデザインは小さめでいたってシンプル。墓標の文字は、クリムトの絵のサインと同じ書体でした。

供えられた鉢植えの花には絵筆が数本ささっていて、思わずほほえんでしまいます。そこには「チェコ人はあなたを忘れない」と書かれたチェコの国旗と同じ青、赤、白の3色のリボンが結びつけられていました。クリムトのルーツはチェコ(ボヘミア)だったのですね。

お供えのキャンドルがまた素敵なのです。一般的に使われるのは、コップ状の赤い器に入ったキャンドルなのですが、白いキャンドルに手描きとおぼしき天使の絵と共にメッセージが書かれてありました。「死は肉体の限界であり、愛の限界ではない」と。

芸術への愛、ウィーンへの愛、私生活における女性たちへの愛、そして、ファンからの愛。クリムトの人生からいろんな愛が連想されますが、彼にふさわしいロマンチックなキャンドルです。クリムトの作品を鑑賞するのと同じくらい興味深いお墓参りでした。

宗教や慣習の違いもあるのでしょうが、ヨーロッパのお墓のスタイルは実にさまざま。特に個人の墓の場合、人物同様にお墓も「十墓十色」で、たとえ故人を知らなくても、お墓を見ればその人がどんな人生を送っていたのかわかるような、象徴的な姿をしています。
アート作品のような墓ばかりで、まるで美術館にいるように長居してしまうこともしばしば。故人の墓から彼や彼女らの人生に考えをめぐらせ、その度に私はどこで、どんなお墓に入るのだろうか、とぼんやり考えるのです。

ちなみにシューベルトやベートーベンなど、膨大な数のオーストリアの著名人の墓があるウィーンの中央墓地も、ウィーンの観光名所のひとつ。ここでも専用地図が用意されています。広大な敷地のマンモス墓地なので迷ったら大変ですからね!ウィーンのちょっと変わったメメントモリな旅先として、みなさんにおすすめしています。




by rutsu_tobii | 2018-09-16 23:59 | カルチャー | Comments(0)

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
by rutsu_tobii
プロフィールを見る
通知を受け取る

最新の記事

初めての砂湯体験
at 2018-10-13 23:59
アニッシュ カプーア IN 別府
at 2018-10-08 23:59
生き方を学ぶ
at 2018-10-03 23:59
ウォルフガング湖
at 2018-09-22 23:59
ザルツブルクの朝市
at 2018-09-21 23:59

フォロー中のブログ