トビイ ルツのTraveling Mind

『ブランドジュエリー』とメメント・モリ

双葉社のムック『ブランドジュエリー』夏号用にイラストを納品。
宝飾史研究家が書いたジュエリーに関する読物ページの挿絵で、ヨーロッパの街並と美術館の風景を描きました。ヨーロッパの美しい古い建築物を描いていると、自然と気分もそこにトリップし、とてもうれしくなります♪

イラストの仕事をしていて楽しいのは、さまざまなテーマの依頼が来るため、その度に違った知識が得られること。今回はハイジュエリーということで、専門的な説明と共に美しい高級宝石の写真がいっぱい載った見本誌(春号)をいただき、眼福でございました。

カラフルなダイヤモンドのコレクションも面白かったのですが、心惹かれたのは、何と言っても「メメント・モリ」の黒いジュエリー。「メメント・モリ」とはラテン語で「死を想え/我われは、死すべき存在ということを忘れるな」という中世ヨーロッパの教会社会のモットーとなった思想です。
数年前に、マガジンハウスの『鳩よ!』で、「ヨーロッパのお墓を巡る旅」についてのイラストエッセイを連載していたのですが、その企画のきっかけになったのが、この「メメント・モリ」の思想でした。「死を想ってこそ、今を真剣に生きる」というポジティブな発想になるために、いろんなお墓を見てまわる...という、奇抜な企画だったのですけど、その連載中にメメント・モリのジュエリーの存在を知りました。今回の仕事でいただいた見本誌にて、実際にそのいくつかを写真で見ることができたわけです。

骸骨が金の棺桶に入ったネックレスや、柳の木の下にある骨壺がモチーフのリング、などなど思い切り“ゴス”なモチーフなんですが、これらを身につけて、故人や死というものを忘れないようにしたんですね。

ヨーロッパの街並も素敵ですが、建築同様、美しい佇まいのヨーロッパのお墓巡りが、またしたくなってきました。



# by rutsu_tobii | 2006-06-07 00:00 | イラストの仕事 | Comments(0)

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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