トビイ ルツのTraveling Mind

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『しまうまのたんけん』原画展

先月発売になった「しまうまシリーズ」の最新刊、『しまうまのたんけん』の原画展を、別府・鉄輪かんなわの「トビラボ」にて行います。

●6月15日(土)〜6月30日(日) *月曜日休み
●11時〜17時
●場所:トビラボ tobilabo
●別府市井田4組 (鉄輪「むし湯」すぐ側、筋湯通り沿い、湯治宿「ひろみや」隣)

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印刷では表現しきれない質感や色など、ありのままの原画を見ていただく機会をなるべく設けたいと思い、今回アトリエにて作品の一部を公開致します。お近くの方、たまたま別府をご旅行中という方、ぜひお立ち寄りください。

ちょうど周辺は6月末まで「かんなわ蒸し通りずむ(蒸しツーリズム)」なるイベントを開催中。

この機会に鉄輪の奥の深い湯治文化も一緒に堪能していってくださいね!




by rutsu_tobii | 2019-06-10 22:00 | 著作本

トビラボをオープン

生まれ故郷の大分県別府市は、世界的にも有名な温泉の観光地。別府に8つある温泉郷の中でも、湯治場として長い歴史をもつ鉄輪(かんなわ)地区に、この春、小さなアトリエをオープンしました。

2014年に初めて鉄輪のギャラリーにて個展を開催して以来、別府に滞在している間、度々訪れるようになった鉄輪。道路や歩道から常にモクモクと湯煙が立ちのぼる、のんびりした風情がすっかり気に入っていたのですが、ひょうんなことから素敵な場所と人たちとの出会いがあり、仕事場とギャラリーを兼ねたスペースをこの地にもつことにしたのです。

アトリエの名前は「トビラボ」。いうなれば「トビイ研究所・実験室」です。
さまざまなスタイルの作品や創作物に挑戦してみたくて、この名前になりました。

いつも一般にオープンしている場所ではありませんが、今後、定期的に作品の発表や販売、イベントなど行っていく予定です。

トビラボのインスタグラムで随時、告知していきます。
ぜひ実験スペースの様子をチェックしてみてくださいね。

トビラボ instagram

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by rutsu_tobii | 2019-06-01 00:00 | トビラボ

アニッシュ カプーア IN 別府

いよいよ10月6日から大分で始まった「第33回国民文化祭・おおいた2018」。県内各地でいろんなイベントが予定され、楽しみな限りなのですが、よく晴れた秋空を見ていても立ってもいられず、別府公園に駆けつけました。

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Anish Kapoor アニッシュ・カプーア「Sky Mirror」

まるで地上に青い地球が浮かんでいるよう。宇宙を感じます。

朝焼けや夕焼けの中で見たら「火星」が見つかるのかな?

青空に飛行機雲が通ったら、どんな風に見えるのかな?
夜空の星もここで見えるのかしら?

巨大な円盤状の鏡は、まさに空の万華鏡。
「一期一会」の空に出会えます。

会期は11/25まで。詳細は↓↓






by rutsu_tobii | 2018-10-08 23:59 | アート&デザイン

クリムトのお墓

友人のお墓参りのために訪れたHiezingヒーツィングの墓地で、画家クリムトのお墓を見つけました。

シューンブルン宮殿の広大な敷地に隣接する墓地。ここにはクリムトの他にも建築家のオットー・ワグナーの墓があることを、墓地で配布されていた専用地図で初めて知りました。ちなみにクリムトもオットー・ワグナーも共に今年がちょうど没後100周年。お墓参りにはいいタイミングです。

墓は住所のように区画ごとに番号が割り当てられていて、見つけやすくなっています。クリムトの墓もすぐに見つかりました。
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大きく絢爛豪華なクリムトの作品とは違って、彼の墓石のデザインは小さめでいたってシンプル。墓標の文字は、クリムトの絵のサインと同じ書体でした。

供えられた鉢植えの花には絵筆が数本ささっていて、思わずほほえんでしまいます。そこには「チェコ人はあなたを忘れない」と書かれたチェコの国旗と同じ青、赤、白の3色のリボンが結びつけられていました。クリムトのルーツはチェコ(ボヘミア)だったのですね。

お供えのキャンドルがまた素敵なのです。一般的に使われるのは、コップ状の赤い器に入ったキャンドルなのですが、白いキャンドルに手描きとおぼしき天使の絵と共にメッセージが書かれてありました。「死は肉体の限界であり、愛の限界ではない」と。

芸術への愛、ウィーンへの愛、私生活における女性たちへの愛、そして、ファンからの愛。クリムトの人生からいろんな愛が連想されますが、彼にふさわしいロマンチックなキャンドルです。クリムトの作品を鑑賞するのと同じくらい興味深いお墓参りでした。

宗教や慣習の違いもあるのでしょうが、ヨーロッパのお墓のスタイルは実にさまざま。特に個人の墓の場合、人物同様にお墓も「十墓十色」で、たとえ故人を知らなくても、お墓を見ればその人がどんな人生を送っていたのかわかるような、象徴的な姿をしています。
アート作品のような墓ばかりで、まるで美術館にいるように長居してしまうこともしばしば。故人の墓から彼や彼女らの人生に考えをめぐらせ、その度に私はどこで、どんなお墓に入るのだろうか、とぼんやり考えるのです。

ちなみにシューベルトやベートーベンなど、膨大な数のオーストリアの著名人の墓があるウィーンの中央墓地も、ウィーンの観光名所のひとつ。ここでも専用地図が用意されています。広大な敷地のマンモス墓地なので迷ったら大変ですからね!ウィーンのちょっと変わったメメントモリな旅先として、みなさんにおすすめしています。




by rutsu_tobii | 2018-09-16 23:59 | カルチャー

Shunga展

日本を離れている間は、いつも日本について一層、詳しくなる気がします。海外では必然的に日本についていろいろと質問されたり、自ら説明することも度々。おかげで毎回、それまで知らなかった日本の歴史や地理を学んだり、興味をもって最新事情を仕入れたりする機会に恵まれます。

先日は、MAKオーストリア応用美術館で開催中の日本の「Shunga 春画」展に足を運んできました。昨年は東京でも大規模な春画展が開催され、盛況ぶりが話題になっていましたが、ここウィーンでも春画展が開かれるとは。日本の歴史的なエロティックアートがどのように紹介されているのか、興味津々です。

実際に目にした作品は、どれもじっと観るのがはばかられるような男女の営みのシーンであったり、思わず笑ってしまうような奇想天外なエロ発想の場面の数々。けれども、それ以上に構図や色のバランスなど、芸術的なセンスと技量の高さに目が釘付けになってしまいました。
葛飾北斎、歌川広重、喜多川歌麿など、日本の江戸時代を代表する巨匠の作品の数々を間近に目にしたのも初めて。美人画の作品も多数展示されていたのですが、中でも『我が輩は猫である』の装丁で有名な明治時代の版画家、橋口五葉の美人画「浴シリーズ」は、日本女性の特徴的な黒髪の妖艶で繊細な表現が印象的でした。

期待以上のボリュームとクオリティの作品は、ウィーンの「レオポルド美術館」の所蔵コレクションとのこと。レオポルド美術館といえば、センセーショナルなエロスを描いたエゴンシーレの作品コレクションが有名ですが、さすがのお宝をお持ちです。

今回、展示のよかった点は、解説にもあります。春画には漫画のように人物同士の「会話」が描き込まれているのですが、江戸時代の「古典の日本語の会話」は、日本人の私でも読解不能。けれどもドイツ語と英語で、日本語に忠実に会話の翻訳文があったので、内容がよく理解できました。
実際、読むのに赤面するような男女のコトの最中の生々しい会話なので(笑)、おそらく日本の春画の展覧会では解説に「現代語訳」がつかないのではと想像します。日本ならではの「自主規制」で。春画を観るなら海外、それもウィーンがおすすめです。(笑)

『Shunga』展は2017年1月29日まで。




by rutsu_tobii | 2016-11-21 22:00 | アート&デザイン

ベップ・アート・マンス2016

先日、ネットのニュースで出身地である別府が、全国の市町村別の「魅力度ランキング」で、10位だということを知りました。


なんと新宿区や軽井沢町よりも上!
いろんな調査基準があるのでしょうが、自分が思う以上に全国では多くの方が、別府に魅力を見いだしてくれているのだと思います。

別府には確かに、天然資源である温泉以外にもたくさんの魅力があります。
近年、ますます活発になっている文化的な活動もそのひとつ。

今年も別府では、毎年恒例の市民文化祭『ベップ・アート・マンス』が開催中です。プログラムを見てみると、例年にもまして場所や内容がバラエティ豊か。私も2014年に個展で初めて参加させていただきましたが、それがご縁で今まで訪れたことのなかった別府の素敵な場所を知ったり、個展にいらっしゃった県外の方々から、逆に別府の穴場を教えてもらったりと、とても新鮮な体験でした。

別府とウィーンを往復する生活をしてはや5年。
別府の魅力、日本の魅力。その中に住んでいると見過ごしてしまいがちですが、私はいつもそれをウィーン滞在中に気づかされるのです。










by rutsu_tobii | 2016-11-03 17:30 | アート&デザイン

琥珀の眼の兎

 今から4年ほど前に、たまたま図書館で見つけて読んだ本の『琥珀の眼の兎』。イギリス人作家が、自らのルーツである富豪のユダヤ人一族について書いた、実話に基づく壮大なノンフィクション小説です。物語に登場する家族がウィーンに住んでいたことから興味を持って読んだのですが、ナチス統治下に実際にウィーンで起こった悲劇に強い印象を受け、ユダヤ人が多く住んでいた旧市街地辺りを訪れる度にお話を思い出さずにはいられません。 
 物語のタイトルは、日本の江戸時代に作られた「根付」、アクセサリーにあたる装飾美術工芸品の兎です。物語に登場する一族の主がコレクションしていたこの根付の兎は、奇跡的に過酷な運命をくぐり抜けて、小説の著者であるエドマンド・ドゥ・ヴァール氏に受け継がれているのですが、なんと先日、その実物を見ることができました。 
 ウィーン美術史美術館で、現在行われている企画展で、著者のヴァール氏がキュレーションを担当。その中の展示物のひとつとして、「琥珀の眼の兎」が登場していたのです。

 「ぜひ見なくては!」と興奮気味に美術館を訪れ、展示会場に直行したのですが、当のうさぎさんは、展示室の入口の前に特別に置かれたガラスケース中に鎮座していて、いきなり会うことができました。最初の印象は「思ったより大きい」。2〜3センチ程度の大きさのものを勝手に想像していたのですが、実際にはその倍はあったでしょうか。白くなめらかな姿、深紅の琥珀の眼。持ち上げた前足と後ろにねた耳のうさぎ独特のしぐさが可愛らしく、これがあのうさぎなのか、と感慨深くいろいろな角度から長い間見つめていました。
元々は大阪で作られたものだそうで、物語によると、パリやウィーン、そして東京、ロンドンとあちこち数奇な運命で旅をしているうさぎ。何のご縁かたまたまタイミングよくウィーンでそれを見つめている私...と、勝手にドラマチックに感じずにはいられません。(笑)
 
 企画展は、ヴァール氏が過去3年間に渡り度々ウィーンに通い、美術史美術館のコレクションの中から独特の視点で選んだもの(数点を除く)。彼がインスパイアされた画家のアルブレヒト・デューラーが描いた夢の絵をはじめ、「夜」を感じさせるシュールな作品が集められています。国際的に活躍する陶芸アーティストでもあるヴァール氏自身が制作した陶芸作品や、私がこの美術館に訪れる度に必ず観に行く「美術工芸収集室」でもお目にかかったことのない、珍奇な美術品も見ることができました。文筆のみならず美術家としてのヴァール氏の表現も素晴らしいです。


Edmund de Waal meets Albrecht Durer」展は2017年1月29日まで。




by rutsu_tobii | 2016-10-26 23:59 | アート&デザイン

オラファー・エリアソン展

自分の生まれ星座がふたご座ということもあるのかもしれませんが、私は「対」になったものに心惹かれるようです。
形ならシンメトリーが美しいと感じるし、カップでもセーターでも、スタイルが気に入ったら色違いで2つ買ってしまいます。
そんな私にとって、オラファー・エリアソンの展覧会『BAROQUE BAROQUE・バロックバロック』は、たまらなく素晴らしい世界でした。

場所は、ウィーン市街の中心にあるWinterpalaisウィンターパレス。まだ訪れたことがなかったのですが、「冬の宮殿」というからには冬に行きたいと思って機会をとっておいた甲斐がありました。
かつての王様ユージン候が冬の住居として使っていた、18世紀のハイ・バロック建築は、古代神話の彫刻や天井のフレスコ画、金の塗り壁や組木細工の床まで、目をやるところ全て過剰なまでの装飾が施された空間。その中でエリアソンが鏡や光を使って作り出した世界は、本当に美しいものでした。

展示作品は彼の過去20年間のキャリアの中で作成されたもの。空間内で鏡が効果的に使われていて、バロック建築の特徴である窓を覆うように、一枚の大きな鏡の壁が張り巡られていました。その鏡により、あたかももうひとつの部屋・世界があるように、内部の装飾やアート作品の存在感が倍、あるいはそれ以上になって拡散し、見る私たちを圧倒します。タイトルの『BAROQUE BAROQUE』の意味は、鏡の仕掛けを見た時に、なるほど、と思ったのですが、実際には『BAROQUE ∞』くらいのマルチプルな感動に包まれた空間でした。

鑑賞者はどの人も、子供のように好奇な目で作品と鏡に映った世界を見て、目をキラキラさせていました。特に万華鏡の仕組みを使った『Fivefold Cube』は一番の記念撮影スポットだったようです。たぶんこの冬ウィーンで一番のフォトジェニックな展覧会。きっとSNSでもイメージが「拡散」されるんじゃないかな?

展覧会は2016年3月6日まで行われます。 詳細は www.olafurbaroque.at




by rutsu_tobii | 2016-01-16 23:59 | アート&デザイン

個展が終わりました

11/23に個展が無事終了しました。ご来場いただいた皆様、大変ありがとうございました。今回も地元の方から、旅行中のいろんな場所から来た方まで、いろんなお話ができ、あっという間の楽しい9日間でした。

私も含め、訪れた人たちが、気分よく過ごせる非日常的なゆったりとした時間と空間。やはり伝統ある湯治宿が集まる鉄輪、そして素晴らしい日本建築の会場の冨士屋ギャラリーさんの「場の力」が大きいな、と感じました。

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個展会場の冨士屋ギャラリーのすぐ側の「鉄輪むし湯」。今回も、個展期間中に一度も立ち寄れず残念だったけど、小屋からもくもく立ちのぼる湯煙に、毎日癒されました。
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期間中に近所で行われた、鉄輪の写真コンテストの夜の映写会から。写っているのは、勝太郎食堂。こちらで作っている名物の大きなおはぎを、今年も来場した方からたくさん差し入れしていただいて、幾分、顔が丸くなった気がします。(笑)

楽しかった個展が終わり、ちょっと寂しい気もしますが、また来年もできたらいいな。気分を切り替えて、これから新しい絵本の作業にとりかかります。



by rutsu_tobii | 2015-11-30 23:59 | お知らせ

鉄輪イベント情報

今年は個展の期間中、鉄輪のイベントがもりだくさん。先日11/15には個展会場でもある冨士屋さんが中心となって、第一回となる鉄輪の街のスケッチ大会と、写真コンテスト11/15にはが行われました。
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湯煙もくもくで、古い湯治宿の建物が多く残る鉄輪は、別府らしい風景がいっぱい。審査員には大分県立美術館OPAMの館長の新見氏らが招待され、80人以上の子供や大人たちが参加。
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個展会場をちょっとだけ抜け出して、外をのぞいてみると、冨士屋の周囲の石畳のあちこちに画板(今はスケッチボードというのですね笑)を抱えた子供たちでいっぱい。いいお天気だったので、できることなら私も参加したかった。
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役得で子供たちのスケッチ作品を見せていただいたのですが、ひなびた湯治場・鉄輪とは思えないカラフルな色遣い、大胆な構図にうれしくなりました。

今週末の連休11/21〜11/23にかけて、鉄輪の街中のあちこちで、スケッチと写真作品の展示が行われるそうです。



by rutsu_tobii | 2015-11-18 23:59 | 国内の旅

トビイ ルツ|TOBII & RUTSU「ペン一本でどこでも行ける」生活に憧れるイラストレーター&モノ書きです
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